アジア大会バスケ、黒川虎徹が23得点で勝利けん引
男子日本代表がアジア大会準々決勝でチャイニーズ・タイペイに85-78で勝利し準決勝進出
アジア競技大会の準々決勝で男子日本代表がチャイニーズ・タイペイを85-78で下し、準決勝進出を決めた。黒川虎徹が23得点を記録し、組織的な守備とタイムシェアが勝因となった。
男子日本代表は16日、愛知・名古屋で開催中の第20回アジア競技大会の準々決勝でチャイニーズ・タイペイと対戦し、85-78で勝利した。日本バスケットボール協会が17日に発表した。
2023年の前回大会では同じ準々決勝でチャイニーズ・タイペイに敗れていたが、今回はその雪辱を果たす形となった。18日の準決勝で中国と対戦し、勝てばメダルが確定する。
守備が生んだ主導権
日本は第1クォーターを16-9と守備で抑え、序盤からリードを確保した。3Pシュートは前半10本中2本と低調だったが、組織的な守備とリバウンドで相手を上回り、我慢の時間帯を制した。アレックス・カークを中心としたリバウンドへの積極的な関与が効果を発揮した。
チャイニーズ・タイペイは日本の速い展開を研究し、起点へのプレッシャーとハリーバックを徹底。日本はイージーシュートの機会を作れなかったが、守備の強度で補った。
黒川虎徹が攻撃の軸に
黒川虎徹が両チーム最多の23得点を記録し、韓国戦に続いてチームトップの得点を挙げた。第2クォーターにはピック・アンド・ロールからカークの高さを生かすアシストを供給し、自らもアタックやコーナー3Pで得点を重ねた。
後半に入ると3Pシュートが7本中4本と当たり始め、小川敦也のピック・アンド・ロールからの3P、ジャン・ローレンス・ハーパージュニアのドライブ、金近廉のワイドオープンなど、チーム全体の連動が機能した。
黒川は試合後に「韓国戦では最後にディフェンスではなくオフェンスにフォーカスしてしまって点差が離れました。今日は40分間ディフェンスにフォーカスできたことが良かった」と振り返った。
タイムシェアが終盤の集中力を支える
もう一つの勝因は、吉本泰輔ヘッドコーチが採用したタイムシェアである。チャイニーズ・タイペイは出場時間30分超の選手が4人いたのに対し、日本は最長の金近でも24分半にとどまった。カークの出場時間も第3クォーターまでで18分に抑えられた。
常にフレッシュな選手がコートに立つことで、ターンオーバーになりかけたボールを奪い返す場面や、相手に取られそうなリバウンドをティップでつなぐ場面が目立った。終盤にチャイニーズ・タイペイの猛反撃を受けたものの、最後までリードを失わなかった。
吉本ヘッドコーチは「どれぐらい出れば選手たちの強みを最大化できるかと考えてこうしている。今こういう状態でやれているのは非常に良い流れ」とタイムシェアへの手応えを語った。
準決勝は中国戦
18日の準決勝の相手は中国である。黒川は「大きいチームで身体能力も高いので、入りからしっかりアジャストして先制パンチを取っていくのが大事。先を見ずに全員が目の前の試合にフォーカスすることが勝利に繋がる」と意気込みを述べた。前回大会の雪辱を果たした日本が、地元開催でどこまで勝ち進めるか注目される。