NBA新シーズンの判定基準変更、プッシュオフと不正スクリーンの厳格化でSGAら攻撃側に逆風か
NBAは2026-27シーズンに向け、オフェンス側のプッシュオフと不正スクリーンに対する判定基準を厳格化する方針を示した。SB Nationはシェイ・ギルジャス・アレクサンダーら攻撃的な選手への影響を指摘している。
NBA、オフェンスファウルの基準強化を発表
NBAは2026-27シーズンの審判重点項目として、シュート前にディフェンダーを腕で押し退けるプッシュオフの反則を厳格に取る方針を発表した。リーグ平均得点が歴代屈指の水準に達したことが背景にある。
NBAは30日、2026-27シーズンの審判における重点項目を発表し、オフェンス側のプッシュオフ(腕で相手を押し退ける行為)をより厳格にファウルとして取る方針を明らかにした。リーグのバスケットボール・オペレーション担当エグゼクティブ・バイスプレジデントであるジェームズ・ジョーンズが記者会見で詳細を説明した。
ジョーンズは今回の変更を「試合に頻出し、影響の大きい」4カテゴリーの一つと位置づけた。プッシュオフとは、ボールハンドラーがドリブルしていない方の腕を使い、外角のシュート前にディフェンダーとの距離を作る行為を指す。
審判は新たに「4つのF」と呼ばれる枠組みで接触の度合いを判断する。4段階は「フィール(感じる)」「ファーム(固める)」「フォース(力を加える)」「フルエクステンション(腕の完全な伸展)」で構成される。ボールハンドラーがディフェンダーの位置を「感じる」程度や、相手の前で体勢を「固める」動作は許容される。一方、腕に「力を加える」あるいは「完全に伸ばす」ことで有利を得た場合はオフェンスファウルとなる。
NBA審判育成・訓練部門のシニア・バイスプレジデントであるモンティ・マカッチェンは「ディフェンス側がオフェンスの違法な行為によって不利を被らないようにしなければならない」と述べた。リーグは同日、判定例として映像も公開した。セルティックスのジェイレン・ブラウンがケリー・ウーブレJr.に対してスクリーン時に押した場面や、RJ・バレットがエバン・モブリーをペイント内で腕の伸展で崩した場面が含まれている。
今回の厳格化の背景には、リーグ全体の得点増加がある。昨季のNBA平均得点は1試合あたり115.6点で、1969-70シーズン以来の高水準を記録した。NBAは近年、急停止して衝突を誘う行為やジャンプシュート時の足の開きなど、オフェンス側の得点を有利にする戦術への規制を段階的に強めてきた。プッシュオフの厳格化もこの流れに沿ったものである。
マカッチェンは「固める」と「力を加える」の境界線の判断が審判にとって難しい点を認め、「シーズン序盤はコンペティション・コミッティーとの協議を増やし、境界上のプレーについてフィードバックを得る」と述べた。
プッシュオフ以外にも、オフェンス側の違法なスクリーン、ボールから離れた場所でのディフェンスによるつかみ・抱え込み、そして「直線経路上のプレー」も重点項目に挙げられた。直線経路上のプレーとは、オフェンスとディフェンスの双方がバスケットに向かう際、直進の権利を認めたうえで、どちらかが進路をずらして相手を押しのけた場合にファウルを取る考え方である。
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