カーHCとカリーがレンデボーグのプレシーズン初戦を評価、「積極性が必要」と課題も指摘
ウォリアーズのヤクセル・レンデボーグがクリッパーズ戦でプレシーズンデビューを果たした。スティーブ・カーHCとステフィン・カリーはともに素質を認めつつ、積極的な得点姿勢を求めた。
ウォリアーズのインタビュー(2026年9月29日)でスティーブ・カーが語った
チームウォリアーズ
Golden State Warriors インタビュー(2026年9月29日配信)でスティーブ・カーがメディアデーに臨み、今季の方針を語った。
クリスタプス・ポルジンギス(KP)の無期限欠場、ターンオーバー削減の具体策、ドラフト指名のヤクスルへの期待、そしてステフ・カリーの契約延長まで、約28分にわたって多岐にわたるテーマに触れた。昨季プレーオフを逃した悔しさを出発点に、練習方法から選手への要求水準まで「すべてを作り直す」と宣言した内容を整理する。
メディアデーの冒頭、記者からクリスタプス・ポルジンギスの無期限欠場について問われたカーは、前夜にGMのマイクから電話で知らされたと明かした。「驚いた」としつつも、詳細は把握していないと述べ、深入りを避けた。
「マイクが昨晩電話でそのニュースを伝えてくれました。驚きましたよ。でもこれは、シーズンというもの、チームの健康状態の一部でもあります」
— スティーブ・カー [01:11]
スターティングラインナップへの影響を問われると、トレーニングキャンプの2週間で見極める方針を示した。カーは「このチームのフィット感が好きです。うまく機能するバーサタイルな選手が揃っています」と語り、KP不在でも慌てて結論を出すつもりはないと強調した。KPとアル・ホーフォードはファイブアウトのスペーシングの鍵と位置づけられており、「いずれ合流してくれると確信しています」と復帰への期待も口にした。
「スターターのラインナップについて考えるのも、まして口にするのも、スタッフとしてもチームとしても、まず数週間はしっかりやってみてからが筋だと思っています」
— スティーブ・カー [02:11]
昨季リーグ28位だったターンオーバーの改善は、今季の最重要課題として繰り返し語られた。なかでも注目すべきは、カリーとドレイモンド・グリーンに与えてきた「2人合わせて5〜6回までは許容」という特別枠の撤廃を宣言した場面だった。カーはこれまでチームの前で公然とこの枠を認めてきたが、今季はそれを口にしないと決めたという。
「今年の一番の罰則は、もうその特権を与えないということです。チームの前でそう宣言もしません。「5〜6回は許す」とは言わない」
— スティーブ・カー [25:04]
カーは「際どい試合を勝ちにいくなら、チームのビジョンとプロセスに一番大事な選手たちが沿っていないといけない」と理由を説明した。ドレイモンドとは夏に深い話し合いを重ね、チームの再構築だけでなくプレースタイルの再構築についても合意に達したという。「お互い同じ方向を向いています」とカーは語り、戦術面でもファイブアウトへの移行を加速させることで、ドレイモンドがペリメーターに立つ機会を増やし、シュートやスペーシングでチームに貢献する形を模索していると述べた。
「ドレイモンドは私がこれまで関わった中でも最も頭のいいバスケットボール選手の一人です。彼とはこの夏、チームの再構築だけでなく、彼のプレースタイルの再構築についても非常に深い話し合いができました」
— スティーブ・カー [05:17]
ドラフト指名したヤクスルについて、カーはサマーリーグだけでなくチーム施設でのピックアップゲームや個人ワークアウトでも好印象だったと語り、「明らかにたくさん出場することになります」と断言した。
「選手を評価するときにいつもドリブル、パス、シュート、状況判断というチェックポイントを使うんですが、全部クリアしています。うちにとって本当に楽しみな若い選手です」
— スティーブ・カー [04:23]
カーはヤクスルの人物像にも触れた。23歳でユマのジュニアカレッジから叩き上げてきた経歴を「すべてを勝ち取ってきた人間」と評価し、ドラフト後に「ベテランから尊敬を得るにはどうすればいいですか」と聞いてきたエピソードを紹介した。ただし課題も明確にしており、ドレイモンドとフロントラインでスイッチする場面でのリムプロテクションを鍛える必要があると指摘した。「ディフェンスでチームメートの尊敬を勝ち取れたとき、本当に軌道に乗ったと言えます」と、オフェンスの才能だけでは足りないことも率直に語った。
カーはさらにヤクスルの姿勢を象徴するエピソードとして、この1ヶ月で3回にわたって「少し休んで来い」と伝えたことを明かした。翌日からおよそ8ヶ月に及ぶシーズンが始まるにもかかわらず、どうしてもジムを離れられないのだという。
「彼に「少し休んで来い」と話したのはもう3回になります」
— スティーブ・カー [11:09]
「偉大な選手になりたい、その思いが強い」とカーは語り、ユマでの2年間とナショナルチャンピオンシップ制覇を経て何事にも貪欲に取り組む姿勢を高く評価した。
「僅差の勝負を制す」ためにタイムアウトを増やすのかと問われたカーは、「必ずしもそうではない」と否定した。変えるのは試合中の介入ではなく、練習と教え方だと説明した。
「練習のやり方を変えること、教え方を変えること、それが重要だと思います。以前も皆さんに話しましたが、今の時代は試合が2日おきに組まれていて、練習時間が本当に限られています」
— スティーブ・カー [15:53]
遠征先でのウォークスルーやフィルムセッションを増やし、スペーシングとカッティングのパターンを選手に覚えさせることで判断をしやすくするのが狙いだという。カーはターンオーバー問題への取り組みを「スタッフ全体の課題」と位置づけ、選手に減らせと言うだけでは不十分だったと自省を込めた。なぜ起きているのかを検証し、どうすれば選手を助けられるかを考えた結果、スペーシングとカッティングのパターンを整備する方向にたどり着いたという。Gリーグ・サンタクルーズでヘッドコーチを務めたセス・クーパー、ニック、クリス・ウィームスらが「ファイブアウト」の概念をNBAに持ち込んでおり、今季はさらにその教え方を洗練させると述べた。
「つまらないミスをなくす責任がありますし、私たちには選手たちにより明確な絵を見せてあげる責任がある。それが私たちの取り組みです」
— スティーブ・カー [22:07]
ステフ・カリーが約1,000万ドルの減額に応じてエクステンションに合意したことについて、カーは「一瞬も疑いませんでした」と即答した。記者からは「フライトリスク(退団の可能性)とは見ていなかったと思うが、実際にサインしてどれほど安心したか」と問われ、シーズン前にこの話題に決着がつき、シーズン中に頭をよぎらずに済むことを「本当に良かった」と評価した。
「彼がここにいたいと思っているのはわかっていたし、マイクはステフとジェフ・オースティンとうまく話を進めてくれて、チームにとっても、ステフにとっても良い道筋を見つけてくれました」
— スティーブ・カー [19:21]
カリーの膝のケアについては、出場時間をトレーナーのリックと毎日管理していく方針を示した。カリー欠場時の対策として、ディフェンスを崩すためのスピードとクイックネスを買ってブランドン・ウィリアムズと契約したことを明かした。LJ・クライヤーも大きく成長しており出場の機会があるとみているほか、2ウェイ契約の選手も今後の重要な要素だと語った。カーは「リーグ全体を見ても、今の時代はトップの才能よりもデプスが重要だということが証明されている」と述べ、層の厚さで82試合を乗り切る構えを見せた。
ブランディン・ポジェムスキー(BP)のエクステンション適格が話題に上ると、カーは「私たちのチームにとって欠かせない存在」と明言した。先週のコーチ会議で新任のフランク・ヴォーゲルが「ブランドンは最高のリムプロテクターの一人だ」と発言し、周囲が首をかしげた場面を紹介した。
「「チャージを取れる選手はリムプロテクターだ。相手をリムに近づけさせないんだから」と。私たちはリムプロテクションというと7フッターのブロックかドレイモンドをイメージしますが、BPは勝利に結びつくことを地道にやってくれている」
— スティーブ・カー [26:12]
カーはポジェムスキーにまだ伸びしろがあると語り、今後何年も先を見据えてチームの中心的な存在になると位置づけた。昨季終盤にポジェムスキーとGI(ギー)がプレーメイキングの役割を担って大きく成長した経験を踏まえ、今季はその能力を活かしつつカリーを補完する形を目指すと述べた。
「そういうレベルの選手になるためには、ミスを経験しなければならない。だから、あの数ヶ月が二人にとって良かったと思うんです」
— スティーブ・カー [27:21]
チームとしては苦しい時期だったが、ポジェムスキーとGIの2人にとってはプレーメイキングを担わざるを得ない環境が成長の契機になった。ジミーが復帰すればターンオーバーを減らしてより効率的なチームになれるとカーは見通しを語り、若手の成長と再構築への手応えを示して締めくくった。
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