グリズリーズがパリBCの前HCジュリアス・トーマスをアシスタントに招聘
メンフィス・グリズリーズがパリ・バスケットボールの前ヘッドコーチ、ジュリアス・トーマスをアシスタントコーチとして招聘した。イーサロHCが9月28日のメディアデーで発表した。
イーサロがメディアデーで戦術哲学を語る
チームグリズリーズ
グリズリーズのトゥオマス・イーサロHCがプレシーズンのメディアデーで、欧州と米国の球技文化の違いを「侵略スポーツの文化論」として語り、選手にパス能力の向上を求めた夏の取り組みを明かした。
メンフィス・グリズリーズのトゥオマス・イーサロHCが9月30日のプレシーズン・メディアデーに登壇し、欧州と米国のスポーツ文化の違いについて独自の視点を披露した。Eurohoopsが報じている。
イーサロは夏のオフシーズンに国際大会を研究したかと問われ、欧州とNBAの構造的な差異を「侵略スポーツの文化論」という切り口で語った。
フィンランド出身の44歳の指揮官は、南米・アフリカ・アジア・欧州で盛んなスポーツではボールが選手間を絶えず行き来する一方、米国のスポーツではクォーターバックやピッチャーのように一人の選手がボールの流れを集中的に支配する構造があると指摘した。「サッカー、ラグビー、ホッケー、アイスホッケーではボールを互いにピンポンのように回す。一方、米国ではそれが非常に中央集権的だ」と述べた。
バスケットボールも米国文化の影響で同様の傾向があるとイーサロは分析する。この差を埋めるため、夏のスキルワークアウトで選手たちに互いへのパス能力の向上を課した。「最初のパスだけでなく、試合に流れを与えるパスを出せるようになること」を目標に据えたという。
イーサロはNBAの指揮官として感じた欧州との最大の違いとして、コート外の話題への対応を挙げた。前任のテイラー・ジェンキンズHCの時代から「この部屋(記者会見場)で交わされる議論」の重さは認識していたという。
「試合について語りたい、人々に知見を伝えたい。だが議論されるのは大半がメタレベルの話題や試合の外の出来事だ」と率直に語った。記者会見への準備に時間を割く必要がある点は欧州時代にはなかった負担だと認めつつも、「バスケットボールは世界的な競技であり、自分にはこの競技に恩返しする義務がある」と前向きな姿勢を示した。
ヘルシンキ出身のイーサロは、欧州で長くコーチを務めた後にNBAへ渡った異色の経歴を持つ。昨季グリズリーズの指揮を執り、欧州仕込みの組織的なバスケットボールをNBAに持ち込もうとしている。就任以来、欧州とNBAのスタイルの違いについて繰り返し言及しており、今回の発言もその延長線上にある。
メディアデーではまた、自らに対して厳しい自己評価を課す姿勢にも触れ、現状に満足せず常に進化し続ける哲学を強調した。2026-27シーズンのグリズリーズが、欧州的なボールムーブメントをどこまでNBAの舞台で体現できるかが注目される。
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