ジェイレン・デュレン、5年2億ドルで決着――ピストンズとの膠着を終わらせたのはオーナーの一本の電話だった
Gil's Arena(2026年10月2日配信)でギルバート・アリーナスがNBA契約交渉の裏側を語った。
Gil's Arena(2026年10月1日配信)でギルバート・アリーナスが語った
番組ギルズ・アリーナ
Gil's Arena(2026年10月1日配信)でギルバート・アリーナスがザイオン・ウィリアムソンの現状と将来を語った。
ニック・ヤング、デマーカス・カズンズとともに、ザイオンのトレード先候補、カール・アンソニー・タウンズとジミー・バトラーの比較、ニコラ・ヨキッチの「欧州で6ヶ月プレーすべき」発言、そしてシャノン・シャープとスキップ・ベイレスの番組解散の裏側まで、約2時間40分にわたって幅広い話題を取り上げた。
2019年ドラフト全体1位でNBA入りしたザイオン・ウィリアムソンが8年目を迎えた。オールスター選出はわずか2回、プレーオフは未経験、通算で出場276試合に対し欠場278試合と半分以上の試合を欠場している。ペリカンズのメディアデーでザイオン本人は「自分がいるべき場所にも、自分が望む場所にも、まだ来ていない」と率直に語った。ニック・ヤングは「8年ってのが怖いくらい早い」としつつ、30歳までにブレイクできなければ完全に期待外れだと言い切った。一方でデマーカス・カズンズは、怪我はコントロールできない部分も大きいと擁護しつつ、ゲームそのものがリーグ入り時から成長しているかはまだ答えが出ていないと指摘した。
「ゲームそのものは成長したのか。シューターとして上手くなったか。プレーメーカーとして、ディフェンダーとして。そのすべてが、まだ答えが出てない。だから彼にはまだまだ可能性がある。あとは本人次第だよ」
— デマーカス・カズンズ [17:35]
昨シーズンはキャリアワーストの平均21得点6リバウンドだったが、フィールドゴール成功率は60%を記録。トレーニングキャンプには271ポンドで臨み、従来の登録体重284ポンドから13ポンド減らしてきた。カズンズは体が絞れてきている点を認めつつも、入団時からプレースタイルが変わっていないことが根本的な課題だと述べた。
アリーナスはドラフト時の話を振り返り、大学で280ポンドあったザイオンの体重を周囲が「デカいことはポジティブだ」と称えていたことに異を唱えていたと明かした。NBA入り後にクラブ通いが増えれば310ポンドまで膨れ上がる可能性を指摘していたという。問題の本質はライフスタイルではなく、ザイオンの爆発的な身体能力に対応できるトレーナーがいなかったことだとアリーナスは分析した。
「彼の問題は常にハムとモモだ。ハムとモモが、床を蹴って跳び上がって着地するのに十分な強さを持てるかどうか」
— ギルバート・アリーナス [27:15]
NFLのマイルズ・ギャレットや陸上選手のように、股関節屈筋群など小さな筋肉を鍛えるべきだったと持論を展開。シューティングガードの体重である235〜250ポンドまで落とせば誰も止められなくなると主張した。リハビリ中のスポットシューティングではフラットフットで打つだけになり、実戦の爆発力とは結びつかないという問題も議論された。ケビン・デュラントのワークアウトを例に挙げ、ゲームスピードで練習する重要性をカズンズも強調した。
「すべてがゲームスピードで、まるで架空のディフェンダーを相手にしてるみたいに毎レップやってる。俺自身もトレーニングを積んできた身として、それを見ると、ハードだよ。本当にキツい」
— デマーカス・カズンズ [30:21]
アリーナスはザイオンの将来について楽観的な見通しを示した。今後5年間で65〜70試合に出場できれば、そのシーズンはすべてオールスターに選ばれるだろうと予測。最低でも25〜27得点7リバウンドの数字は残せるとし、あと3〜4回オールスターに選ばれればそれだけで殿堂入り候補になると語った。ザイオンはまだ26歳であり、ジョーダンが最初の優勝を果たしたのもレブロンが最初のリングを獲ったのも26歳以降だったと指摘した。
「26歳で止まるのか?ジョーダンが最初のチャンピオンを獲ったのを思い出せよ。ルブロンが最初のリングを獲ったのはいつだ」
— ギルバート・アリーナス [46:46]
ペリカンズはエクステンション(契約延長)を結ぶべきだとアリーナスは主張。残り2年で約8700万ドルの契約について、コート上でのパフォーマンスとチケット収入への貢献を考えれば手放すべきではないとした。
ザイオンのトレード先としてデトロイト・ピストンズ、LAクリッパーズ、ポートランドなどが議論された。アリーナスはザイオンをセカンドオプションとして最適な選手だと分析。プレーを組み立ててやる必要がなく、リバウンドも取りながら平均20点を稼げる存在だと評価した。デニス・ロッドマンのようにディフェンスの後ろに控えて入り込むスタイルと、ポール・ピアースのカットを掛け合わせた小技の多さを強みに挙げた。
「あいつのスタイルはセカンドオプションとして最高の部類に入るよ。確かに。あいつが平均20点を取るのにプレーを作ってやる必要がないんだよ」
— ギルバート・アリーナス [41:02]
デトロイトではケイド・カニンガムとのピック&ロールが魅力的だとアリーナスが提案。クリッパーズについてはスティーブ・バルマーオーナーの資金力と医療スタッフの充実を理由に挙げ、カズンズも「賭けに出る価値がある」と賛同した。ポートランドもドラフトアセットの豊富さから候補に挙がった。
シャノン・シャープとスキップ・ベイレスの『Undisputed』解散について、アリーナスは3人(シャノン、スキップ、スティーブン・A・スミス)全員と仕事をした経験から内側の事情を語った。シャノンは精密機械のように番組の5時間前から準備を始め、スキップはノートにトーキングポイントを書き出して徹底的にリサーチし、スティーブン・Aは朝4時半に電話をかけて本当に起きているか確かめてくるタイプだったという。
「俺が三人全員を狙った理由はさ、業界トップの人間を相手にするときは、何がそれだけ優れているのかを内側からちゃんと見なきゃいけないからなんだよ」
— ギルバート・アリーナス [55:35]
FOXが視聴率を生む対立を恐れてシャノンを放出したことについて、アリーナスは現代メディアの景色を理解していない経営判断だったと批判した。今は「視聴数」と「ドラマ」を売るビジネスであり、視聴者が見たがっていたぶつかり合いを自ら手放した結果、チャンネルは閉じざるを得なくなったと分析。もしスティーブン・A、シャノン、スキップの3人が一緒に番組を作れば「見たことないものができる」と述べた。
「そういう判断が会社をダメにしてるんだよ。シャットダウンして、視聴数が落ちて、時代に合わせられてないからな」
— ギルバート・アリーナス [61:29]
カール・アンソニー・タウンズ(KAT)の父ビッグ・カールが「ジミー・バトラーには優勝がない。カールはジミーを追い越した」と発言したことが議論の的になった。カズンズはKATがニックスでセカンドオプションとして優勝したことと、バトラーがファーストオプションとしてファイナルに2度進出したことは比較が難しいと指摘した。
「ジミー・バトラーはチームを引っ張ってた選手だったし、カール・アンソニー・タウンズが優勝したのはサポーターとして、というかロールプレイヤーとして。バカにしてるわけじゃないけど、第一オプションじゃなかった」
— デマーカス・カズンズ [67:37]
アリーナスは「タイミング的にちょっと早い」としつつ、KATが現役を終える頃にはジミーより上の評価になるだろうと予測した。KATのオールスター6回・優勝1回に対し、ジミーはオールNBA5回・オールディフェンシブチーム5回という実績があり、現時点では投票する側はまだジミーを上に置くと分析。ただしKATはまだ30歳でジミーは37歳であり、あと7年分の実績を積み上げる時間があると述べた。KATはニックスでジェイレン・ブランソンの下でセカンドオプションとして自己犠牲し、ファイナルでは平均13得点11リバウンドにとどまり優勝を決めた最終戦は2得点だった点も話題になった。
「キャットが37歳になるまで今の軌道でプレーし続けたら、そのときは間違いなく上になる」
— ギルバート・アリーナス [76:33]
ニック・ヤングが「偉大な選手はキャリアで少なくとも一度はチームを1回戦突破に導くべきだ」と主張したのに対し、カズンズが強く反論した。どれだけ才能があっても一人では勝てず、チーム・コーチ・GM・オーナーの全てが揃って初めて優勝できると力説。ヨキッチやヤニスも優勝後にロスターが解体されて勝てなくなった例を挙げた。
「コートには5人いて、5人必要なんだよ。ベンチも、良いコーチも、良いGMも、全部必要なんだよ。コミットしてるオーナーも含めて、全部が揃って初めて約束の地にたどり着けるんだよ」
— デマーカス・カズンズ [89:34]
アリーナスはトレイシー・マグレディの2003年ピストンズ戦を具体的に擁護した。マグレディは7試合で平均31点以上を記録したが、チームのセカンドオプションはルーキーのドリュー・グッデンで平均14点程度。先発5人のうち3人はシュートをほとんど打てず、チーム全体の3ポイントシュートのうちマグレディが全6本を放ち3本成功させていたとデータを示した。
「3番目のオプションが9点6リバウンド4アシスト3ブロックなんて、どうやって勝てるんだよ。スウィープされて当然だって思うよ。それでもゲーム7まで持ち込んだんだよ」
— ギルバート・アリーナス [101:16]
ヨキッチがメディアデーで「NBA選手全員に6ヶ月ヨーロッパでプレーしてほしい」と発言し、欧州では勝つことが最も重要で3連敗すれば大問題になると語ったことが取り上げられた。カズンズは欧州のファンの情熱には同意しつつも、競技レベルの話としては一蹴した。
「金メダルが連続して別の国に渡るようになってから初めて話が変わる。今年取ったとか10年前に取ったとかじゃなくて、俺たちが毎年圧倒的に支配してる、その支配が崩れるところまで行かない限り、そんな話は聞きたくない」
— デマーカス・カズンズ [109:22]
欧州から来たトップ選手はNBAで活躍しているが、各国から1人ずつに過ぎず、チーム対チームでは比較にならないとカズンズは続けた。アリーナスはヨキッチの発言をファンの熱量の話として理解できるとしつつ、今季のニューヨーク・ニックスの雰囲気がまさにヨキッチの言う欧州レベルのファンの熱さだったと指摘。NBAでプレーできない選手がユーロリーグに行って得点王になっている現実を挙げ、「何の話をしてるんだよ」と疑問を呈した。
「向こうに6ヶ月行けって言ってるけど、俺が思うに、ファンの話をしてるんじゃないかと」
— ギルバート・アリーナス [112:07]
コメント(0 件)
まだコメントはありません。