2026年メディアデー速報――76ersの朝練の結束、ニックスの契約問題、ウォリアーズの離脱続出まで一挙レポート
The Hoop Collective(2026年9月29日配信)でブライアン・ウィンドホーストがNBA各チームのメディアデーを総まとめした。
The Hoop Collective(2026年10月12日配信)でマサイ・ウジリが語った
チームブレイザーズジャズウォリアーズクリッパーズレイカーズマーベリックスロケッツ
The Hoop Collective(2026年10月12日配信)でブライアン・ウィンドホーストがマカオのNBAハウスから収録した。
マーベリックス球団社長マサイ・ウジリ、テンセント記者チャオ・メン、ジャズのフロントオフィスに在籍するカルロス・ブーザーをゲストに迎え、クーパー・フラッグの評価からカワイ・レナード退団の舞台裏、中国のNBA視聴事情、ジャズの再建まで幅広く語った。
ティム・マクマホンがウジリに対し、クーパー・フラッグを過去に見てきた選手の誰と重ねるか、そして19歳の選手を抱えるチームで今すぐ勝ちに行く姿勢と長期的な組織づくりをどう両立させるかを尋ねた。ウジリは比較対象を挙げる代わりに、入団から4か月間で自ら知ろうとしてきたフラッグの人物像を語った。メイン州にある自宅を訪問してキャンプを視察し、19歳としては信じがたい成熟度と人間性に感銘を受けたという。練習での取り組みについても「精密で、戦略的に自分を成長させている」と踏み込んだ。
「才能と人間性の掛け合わせというか。健康に恵まれて、良い導きがあればと願いますよ。彼は本当にジェネレーショナルタレントですから」
— マサイ・ウジリ [09:24]
さらにウジリは、現在のマーベリックスがドラフトピックを保有していない状況にも触れ、タンク(意図的な負け)に頼る選択肢がないことを認めた。一方でサンアントニオやニューヨークのファイナル進出を誰も予想できなかった例を挙げ、リーグにはパリティ(戦力均衡)があると指摘。ダスティ・メイ新ヘッドコーチの新システムのもと、年齢に関係なくチームとして戦わせる方針を示した。
「毎日見ていて実感するんですよ。ジムで見てて、『すごいな、この選手』ってなる。だから2つ目の質問への答えとして、私たちはいいバスケットボールをやらないといけない」
— マサイ・ウジリ [09:24]
ウィンドホーストも、フラッグのルーキーシーズンがカイリー・アービングの怪我によりボールハンドル率がリーグ上位となり、40点ゲームを複数回記録し2〜3ポジションを守った事実を挙げ、「15歳からナンバーワン候補と言われてきた選手だが、実は過小評価されている」と述べた。
マクマホンは、フラッグが昨シーズン本来の想定以上にボールを持ってオフェンスを組み立てていた点を指摘し、カイリーとの相性をウジリに問うた。ウジリはケビン・デュラントの「世界に一人しかカイリーはいない」という言葉を引きながら、カイリーがボールハンドルとスペーシングの両方をこなせることでフラッグの負担が軽くなると説明した。
「ケビン・デュラントが言っていましたよね、世界に一人しかカイリーはいないって。本当にそうで、彼のプレーを見るたびにそう感じます」
— マサイ・ウジリ [15:23]
ウジリはさらに、ダスティ・メイの新システムと新しいカルチャーのもとで「適切な選手が揃えばチームとして本当に成長できると確信している」と語った。カイリーを単なるベテラン枠ではなく、相手ディフェンスに混乱を生む存在として位置づけ、チーム全体のオフェンスを楽にする役割を期待していることがうかがえた。
「バスケットボール的に言えば、カイリーは相手を混乱させる存在です。スペーシングを生み出す。まだ自分一人でやってのけられる選手の一人でもある」
— マサイ・ウジリ [15:23]
ウィンドホーストがクリッパーズとカワイ・レナードの件に話を向けると、ウジリは「コメントが難しい」と一瞬ためらいつつも、トレードと選手の退団がこの仕事で最もつらい二つだと切り出した。パスカル・シアカムやOG・アヌノビーを放出した経験にも触れ、ビジネスとしての痛みを率直に認めた。
カワイについては、対面で「地元に帰りたい」と伝えられたことを明かし、外野の噂ではなくその言葉を尊重したと振り返った。カワイが前年の夏にウジリとアフリカを訪れた間柄であったことにも言及し、友情と家族ぐるみの関係から相手の判断を疑う気にはならなかったと語った。
「彼が面と向かって、家に帰りたい、戻りたいと言ったんです。外野のいろんな話は置いておいて。彼が私たちの関係を踏まえて、男同士として話してくれた」
— マサイ・ウジリ [20:20]
マクマホンが「1年限りになるかもしれないと分かっていてカワイを獲得したリスク」を指摘すると、ウジリは過去の実績にこだわらず「大事なのはこれからだ」と応じた。マクマホンが「バナーは永遠に掲げられている」と返し、ウジリもその言葉にうなずいた。トロントでの優勝という結果がリスクを正当化したという共通認識がそこにあった。
マクマホンが「いつ思い切って勝負に出るべきか、どう見極めるのか」と踏み込むと、ウジリは「準備とインスティンクト(直感)の融合だ」と答えた。欲しかったのに成立しなかったトレードもあると認め、大きな決断の裏には外からは見えない複雑な力学があると説明した。
「準備をしっかり整えておけば、チャンスが来たときに掴めるし、自分の本能が教えてくれると思う」
— マサイ・ウジリ [22:56]
具体的な人名として、ボビー・ウェブスター、ダン・トルズマン、テレサ、ジェフ・ウェルトマンを挙げ、かつての同僚たちが今はそれぞれ別のチームを率いている事実を示した。優秀な人材を集めて情報に基づく判断を下す重要性を強調しつつ、「この世界では運も必要だ」と付け加えた。カーメロ・アンソニーをトレードに出した経験にも触れ、つらい決断を経ても人間関係を保つことがリーグでは助けになると締めくくった。
テンセントの記者チャオ・メンが加わり、中国でのNBA人気が語られた。テンセントでは週に3〜4試合を放送しており、ロケッツ対ウォリアーズのカンファレンスシリーズは平均3,000万人超が視聴。第7戦は5,000万人以上に達したとプロデューサーのハワード・チンが証言したとマクマホンが補足した。
「ヒューストン・ロケッツ、ゴールデンステート、レイカーズは同じくらい人気だと思います。この3チームを切り分けるのは難しいですね」
— チャオ・メン [29:35]
チャオ・メンによれば、ロケッツの人気はヤオ・ミンとトレイシー・マグレディの歴史に根ざし、レイカーズはコービー・ブライアント、ウォリアーズはステフ・カリーがそれぞれ牽引してきた。中国のファンは試合だけでなく、選手のファッション、私生活、SNSでのトレード分析まで熱心にフォローしているという。中国人選手ヤン・ハンソンについては、ブレイザーズのロスター全員の名前を言えるファンが多く、Gリーグのリップシティ・リミックスの試合まで追いかけていると語った。スター誕生を夢見つつも「次のステップはコンスタントな出場時間」と現実的に見守る姿勢が印象的だった。
「多くの中国のファンがブレイザーズのロスターの選手を全員言えると思う。Gリーグチームのポートランド・リミックスも、今すごく注目されてる」
— チャオ・メン [32:16]
カルロス・ブーザーがジャズのフロントオフィスの立場から再建の手応えを語った。昨夏にオースティンが加わってからの動きとして、ジャレン・ジャクソンJr.の獲得、ラウリ・マルカネンの残留、キーオンテ・ジョージのブレイクアウト、ドラフト1位でのダリン・ピーターソン指名を挙げた。エース・ベイリーやイザイア・コリアーも成長中で、プレーイン進出は現実的な目標だと述べた。
「このチームは普通にプレーイン争いに絡んで、プレーオフ進出のチャンスも十分あるくらい簡単に行ける可能性があるよ」
— カルロス・ブーザー [37:31]
ウィンドホーストが「何年もどん底にいたチームがいきなり上がれるのか」と率直に問うと、ブーザーはウィル・ハーディHCのコーチングとディフェンスの向上を鍵に挙げた。ウエスタン・カンファレンスの厳しさを認めたうえで、「ディフェンスを売りにできれば勝機はある」と条件を付けた。マクマホンは長期的な課題としてスターター級のセンター不足を指摘し、ウォーカー・ケスラーをトレードでピックに換えたもののまだ先発センターが必要だと補足した。
コメント(0 件)
まだコメントはありません。