ドレイモンド・グリーンがワトソン移籍、クレイのヒート加入、中国ツアーを語る
ドレイモンド・グリーンが The Draymond Green Show(2026年8月26日配信)で、オフシーズンの大型トレードとフリーエージェントの動きを分析した。
The Draymond Green Show(2026年10月13日配信)でドレイモンド・グリーンが語った
チームウォリアーズヒートティンバーウルブズサンダーキングススパーズ

The Draymond Green Show(2026年10月13日配信)でドレイモンド・グリーンがシーズン開幕前の注目トピックを語った。
チームメイトのブランディン・ポジェムスキーの契約延長から始まり、プレシーズン中継で話題になったルーキーへの直接指導、スマートボール導入の是非、カイリー・アービングとタイリース・ハリバートンの復帰、ティンバーウルブズのルディ・ゴベア問題、スパーズの3ガードラインアップまで幅広く取り上げた。
グリーンはまずチームメイトのポジェムスキーが5年総額1億1,000万ドル・全額保証のルーキースケール・エクステンションに合意したことを祝福した。この契約には5年目(2031-32シーズン)のミューチュアルオプションとトレードキッカーが含まれている。ミューチュアルオプションとは、選手と球団の双方が同意しなければ最終年が発動しない条項で、どちらかが断ればその年は消滅する。実質的には4年契約に条件付きの5年目が付く構造になる。
グリーンはこのミューチュアルオプションがNBA全体で急増している点に注目した。アイザイア・ハーテンシュタイン(OKCサンダー)やペレ・ラーソン(マイアミ・ヒート)の契約にも同様の条項が付いており、従来のプレーヤーオプションやチームオプションとは異なる第三の選択肢が広がっていると指摘した。
「セカンドエプロンは多くのことに影響を与えてる。そしてこれも、チームがセカンドエプロンに引っかかったときのために『抜け出す手段が欲しい』と言っているケースの一つじゃないかと思う」
— ドレイモンド・グリーン [03:14]
増加の背景にはセカンドエプロンがあるというのがグリーンの持論だ。選手側はチームオプションを嫌い、球団側はプレーヤーオプションを嫌う。その折衷案としてミューチュアルオプションが浮上し、球団にとってはセカンドエプロンに引っかかった際に契約から抜け出す逃げ道になるという分析だ。NBAの広報が「セカンドエプロンは中間層の契約に影響していない」と発信したことについても「たわ言もいいところだ」と一蹴した。
「NBAは真似っこリーグだろ。あるチームが何かやってるのを見たら、『それ使えるじゃん』ってなって、どんどん広まっていく」
— ドレイモンド・グリーン [04:22]
ある球団が使った契約構造をリーグ全体が模倣する傾向も、ミューチュアルオプション急増を加速させているとグリーンは見ている。
プレシーズンの中継で、グリーンがサクラメント・キングスのルーキー、ダリウス・アカフJr.に話しかけている映像が話題になった。アカフはグリーンと同じデトロイトのAAUチーム「ザ・ファミリー」の出身で、先輩として知識を伝えたかったと語った。
助言の中身は具体的だった。アカフがある1ポゼッションで最初から最後までボールを持ち続け、最終的にリムでファウルをもらったプレーを取り上げ、「そのポゼッションで他に誰がボールに触った?」と問いかけた。アカフの答えは「誰も」だった。
「サクラメント・キングスのように再建中で方向性を模索しているチームに若い選手としてドラフトされると、そういう状況では悪い習慣がつきやすい」
— ドレイモンド・グリーン [08:21]
グリーンはこうした環境のリスクを二つ挙げた。一つはチームメイトの反感を買い、裏で足を引っ張られること。もう一つは、キングスではサボニスやザック・ラビーンのトレードが取り沙汰されるなどチームの方向性が定まらず、悪い癖を直してくれるベテランがいなくなりうることだ。
「ポゼッション丸ごとボールを持ち続けるのは、NBAの最高レベルでは勝つのが難しいんだよな。ずっとボールを持ち続ける選手たちを見てきたけど、チャンピオンシップを勝ち取ることはほとんど、というかほぼないじゃないか」
— ドレイモンド・グリーン [12:31]
一方でアカフの実力は高く評価した。ピック&ロールでの駆け引きの冷静さ、得点力、緩急の使い分けを挙げ、ルーキー・オブ・ザ・イヤー投票でも上位に来るだろうと予想した。
アダム・シルバーがNBAとウィルソン社がマイクロチップ内蔵のスマートバスケットボールをテスト中だと発表した件をグリーンが紹介した。ボールのスピン・動き・軌道を追跡し、アウトオブバウンズやゴールテンディングの判定に活用する技術で、早ければ来年の試合で使用される可能性がある。
「こういうものが増えれば増えるほど、審判をどんどんロボットにしていってるんじゃないかってことだ。ボールのスピンを確認したいとかさ、なんか、こういうものが増えれば増えるほど、バスケットボールという競技の自然な要素が失われていく気がするんだよな」
— ドレイモンド・グリーン [14:34]
グリーンはAIがバスケの実際のゲームプレーに入り込みつつあることに警戒感を示した。ただし、人的ミスの排除や八百長疑惑への対策になるという見方もあると認め、一方的に否定はしなかった。
選手がゲーム中のウェアラブルデバイスに消極的な理由についても掘り下げた。第3クォーター終盤にパフォーマンスが落ちるといったデータが契約交渉で不利に使われる恐れがあること、そして精神力や闘志はデバイスでは測定できず不正確な評価につながることを挙げた。
「ちょっと疲れているかもしれないけど、そこで頭が切り替わって、それと戦わないといけない、心に火がついて乗り越えるってこともある。そういうのはウェアラブルで測れない」
— ドレイモンド・グリーン [17:50]
ティンバーウルブズにラメロ・ボールとジョンソンが加わった新ロスターについて、クリス・フィンチHCがグリーンに語った内容を紹介した。フィンチは「ゴベアが大切な仲間を多く失った」「ルーディーと話せる人間がチームに確実にいるようにしなければ」と心配を口にしたという。マイク・コンリー、ジュリアス・ランドル、ナズ・リードら、ゴベアの扱い方を知っていた選手たちが去ったことが背景にある。
「ゴベアはもうキャリア13年目くらいだろ。すごく若いチームにいる中で、他の選手が彼への接し方を学ばなきゃいけないっていうのは、ちょっとおかしくないか」
— ドレイモンド・グリーン [22:04]
グリーンはこの発言に強い違和感を示した。13年目のベテランであるゴベアこそ若手への接し方を自分で学ぶべきであり、周囲がゴベアに合わせるのは順序が逆だという主張だ。グリーン自身の経験として、若い世代は自分の世代とは反応の仕方がまるで違うため、ベテラン側が話し方を学んでいく必要があると語った。
「自分が彼らにどう話しかけるか、それは学んでいかないといけないんだ。だんだん若い選手たちが自分の世代とは違う感じになってくるからな」
— ドレイモンド・グリーン [23:08]
スパーズがプレシーズンでフォックス、キャッスル、ハーパー、ヴァッセル、ウェンバンヤマの3ガードスターターを試している件についてグリーンが分析した。フォックス、キャッスル、ハーパーの3人ともサイズのあるポイントガードだが、フォワードのポジションをプレーできる選手がラインアップにいないため、ウェンバンヤマへの守備面での負担が過大になると指摘した。
「ラインアップ上、守備でカバーしなきゃいけない範囲が変わってくる。ウィンビーが超人的なのは分かってるし、ほぼ何でもカバーできることも分かってる、もちろん」
— ドレイモンド・グリーン [25:20]
グリーンは問題の核心をサイズとポジショニングの意識に求めた。キャッスル、フォックス、ハーパーの個々の守備力が低いわけではなく、4番ポジションを知る選手がいなければウェンバンヤマに連携する相手がいなくなるという構造的な弱点だと説明した。
さらに、ジュリアン・シャンパニー(6フィート8インチ)がラインアップから外れることで3ポイントシュートの脅威が減り、全体のスペーシングにも影響すると懸念した。一方で、ハーパーがルーキーイヤーにNBAファイナルを含むプレーオフで見せた成長を考えれば、このラインアップを試す価値はあるとも認めた。
「でも毎ポゼッション全員分をカバーして、ローテーションしてくれる選手が実質いない状況は、さすがにきつくなってくる」
— ドレイモンド・グリーン [25:20]
最終的には「めちゃくちゃ優秀なポイントガードが3人いるんだから、うまくやってのけるはず」と締めくくった。
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