2026年10月17日(土) / 海外一次情報を日本語で、毎朝更新

クシュナー率いる買収グループの成長予測

レイカーズ新オーナー候補、10年以内に球団価値3~6兆円超を見込む投資家向け資料が判明

記事化
/ 25日前

チームレイカーズ

レイカーズの買収を主導するジョシュ・クシュナー率いるスライブ・キャピタルが、投資家向け資料で球団価値を10年以内に最大620億ドルまで引き上げる成長計画を示していると報じられた。

レイカーズの経営権取得を進めるスライブ・キャピタルが、投資家向けプレゼンテーション資料の中で球団価値を10年以内に300億ドル(約4兆5000億円)から最大620億ドル(約9兆3000億円)に達すると予測していることが分かった。ウォール・ストリート・ジャーナルが資料を確認したとRealGMが報じている。

スライブ・キャピタルを率いるジョシュ・クシュナーと元ディズニーCEOのボブ・アイガーが中心となった買収グループは、先月マーク・ウォルターから125億ドルの評価額でレイカーズを取得することで合意していた。今回の資料は、潜在的な投資家に向けて積極的な財務見通しを示すものである。

収益拡大の具体策

資料によると、レイカーズの2026年の収益は6億8100万ドルと見込まれており、チケット販売と放映権料が最大の柱となっている。買収グループはこの収益を2037年末までに少なくとも16億ドルへ引き上げる計画を描いている。調整後EBITDAも約1億2900万ドルから5億8900万ドル超へ3倍以上に伸びる想定だ。

2028年までの短期的な収益機会としては約1億5000万ドルを見込む。その大きな部分を占めるのが、ブローカーが保有する約6000枚のシーズンチケットを回収し、1試合単位での販売に切り替える施策である。これにより平均チケット価格が217ドルから361ドルに上昇すると予測されている。さらに新規スポンサー契約で4000万~7500万ドル、経費削減で少なくとも2000万ドルの効率化も見込んでいる。

放映権の倍増が前提

球団価値の大幅な上昇を支える前提として、NBAの放映権料の倍増がある。2024年に締結された現行の放映権契約は11年間で総額770億ドルに上るが、スライブの資料は次回更新時にこの金額がさらに倍増すると見込んでいる。基本シナリオでは球団価値300億ドル以上、楽観シナリオでは620億ドルという数字は、この放映権の成長を織り込んだものだ。

オーナーシップ移行の背景

スライブ・エターナルはスライブ・キャピタルのスポーツ投資部門で、MLBサンフランシスコ・ジャイアンツの株式も取得した実績がある。一方、レイカーズの前オーナーであるジェリー・バスの娘ジーニー・バスは、経営権移行に伴い球団の持ち分を残すことをめぐって5人のきょうだいと係争中であると報じられている。125億ドルという評価額はNBA球団として過去最高水準であり、買収グループが描く成長曲線が実現すれば、プロスポーツ史上でも類を見ない規模の資産となる。