NBA拡張の歴史が示す「同額原則」、シアトルの入札額がラスベガスに大きく届かずと報道
NBAが過去に実施した拡張では、同時に加わるチームが同額の参加費を支払ってきた。ラスベガスとシアトルの入札額には大きな開きがあり、シルバーコミッショナーはシアトル側の引き上げを図っていると報じられた。
ラスベガス新球団、近日中にオーナー決定か
NBAがラスベガス拡張球団のオーナーを3つの最終候補グループから近日中に選定する見通しだとESPNが報じた。チームとアリーナの総額は120億から130億ドル規模になるとみられる。
NBAがラスベガスの拡張フランチャイズについて、オーナーとなる最終候補3グループの入札内容を精査しており、「近い将来」に落札者を選定する見通しであることが30日、ESPNのシャムズ・チャラニアの報道で明らかになった。チームの取得費と新アリーナの建設費を合わせた総額は、少なくとも120億ドルから130億ドルの範囲になるとみられる。
NBAの理事会は2026年3月、ラスベガスとシアトルへの拡張を正式に検討する決議を行っていた。リーグは年内に2チームの拡張を正式承認する手続きに入る計画だとされる。
第1のグループは、ナンシー・ウォルトン・ローリーとビル・ローリーの夫妻である。ナンシーはウォルマート共同創業者ジェームズ・「バド」・ウォルトンの娘で、フォーブス誌によると夫妻の純資産は170億ドル。ビルはかつてNHLのセントルイス・ブルーズを所有していた。夫妻はネバダ州ヘンダーソンに居を構えている。
第2のグループは、カナダの実業家スティーブ・アポストロプロスとマーク・ラスリーが率いる。アポストロプロスは2023年にマイケル・ジョーダンからホーネッツの買収を打診した経緯があり、その後NFLのワシントン・コマンダーズにも関心を示していた。ラスリーはバックスの共同オーナーだったが、2023年にジミー・ハスラムへ持ち分を売却している。売却時のバックスの評価額は35億ドルだった。
第3のグループは、NHLベガス・ゴールデンナイツのオーナーであるビル・フォーリーと、元サンズオーナーのジェリー・コランジェロが合流した陣営である。コランジェロは「ラスベガス・ジャックス」の名称で入札を表明しており、元ターナー・スポーツ社長のデイビッド・レヴィ、元NBAガードのジェイ・ウィリアムズやビニー・デル・ネグロらが参画している。コランジェロはNBAエグゼクティブ・オブ・ザ・イヤーを4度受賞し、USAバスケットボールのマネジングディレクターとして4つの五輪金メダルを導いた人物である。フォーリーとコランジェロは別々に入札する代わりに手を組むことで合意したという。
リーグがシアトルよりラスベガスを優先して進めている背景には、複数の要因がある。まず入札参加者が多く競争が激しいこと、そしてシアトルにはNHL・クラーケンの本拠地であるクライメット・プレッジ・アリーナがそのまま使える一方、ラスベガスにはNBA仕様のアリーナが存在しない点が挙げられる。ゴールデンナイツの本拠地であるTモバイル・アリーナは改修すれば一時的に使用可能だが、コミッショナーのアダム・シルバーは9月の理事会で改修が必要だと認めている。
もう一つの理由として、ラスベガスの落札に敗れたグループがシアトルの入札に参加する可能性があるため、先にラスベガスを決める方が合理的だとされる。シアトルについては、NHLクラーケンのオーナーであるサマンサ・ホロウェイが最有力候補とみられているが、少なくとも1組の別の入札者も存在するという。
NBAラスベガス拡張球団のオーナー選定が大詰め、3グループが120億ドル超で競合と報道この記事
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