NBA拡張の歴史が示す「同額原則」、シアトルの入札額がラスベガスに大きく届かずと報道
NBAが過去に実施した拡張では、同時に加わるチームが同額の参加費を支払ってきた。ラスベガスとシアトルの入札額には大きな開きがあり、シルバーコミッショナーはシアトル側の引き上げを図っていると報じられた。
NBA拡張計画の最新動向、アリーナ問題が影響か
チームブレイザーズ
NBAが目標としてきたラスベガスへの拡張について、2028-29年ではなく2029-30年のデビューが議論されていると報じられた。入札の最終候補3グループの選定やアリーナ建設の課題も浮上している。
NBAが進めるラスベガスおよびシアトルへのエクスパンション(球団拡張)について、ラスベガスの新チームのデビュー時期が当初目標の2028-29シーズンから2029-30シーズンへ後ろ倒しになる可能性があると、ジ・アスレチックのマイク・ヴォルクノフ記者が関係者の話として報じた。ただし、いずれの方向にも正式な決定は下されていないという。
ラスベガスの入札をめぐっては、最終候補とみなされる3グループがリーグと交渉中である。ナンシー・ウォルトン・ローリーとビル・ローリーが率いるグループ、ビル・フォーリーとジェリー・コランジェロのグループ、スティーブ・アポストロプロスとマーク・ラスリーのグループの3陣営だ。ESPNのシャムズ・チャラニア記者は、落札者の選定が「非常に近い将来」に行われる見通しだと報じたが、ヴォルクノフ記者は決定が差し迫っている状況ではないとしつつ、11月末までに非公式な合意に至る可能性はあると伝えている。
デビュー時期が不透明な背景には、アリーナの問題がある。NHLゴールデンナイツの本拠地であるTモバイル・アリーナは候補の一つだが、フォーリー陣営によればNBA仕様への改修に約4億ドルが必要とされる。NBAとしては新設のアリーナが望ましいとみられるものの、複数の入札者が建設の意向を示しているとはいえ、完成までに数年を要する見通しだ。
拡張にかかる総費用について、チャラニア記者は新アリーナを含め120億〜130億ドル規模と報じた。一方、ESPNのラモーナ・シェルバーン記者はこれを整理し、拡張料(フランチャイズ取得費)が約100億ドル、アリーナ建設費が20億〜30億ドルとの見方を伝えている。
シアトルの拡張候補についても動きがある。NHLシアトル・クラーケンのオーナーであるサマンサ・ホロウェイは、クライメット・プレッジ・アリーナの経営権を握っており、交渉上の優位に立っているとシェルバーン記者は指摘する。同アリーナはNBA仕様への転換が「容易」とされ、他の入札者は新アリーナを建設するか、ホロウェイと使用契約を結ぶ必要がある。
シアトルへの拡張はポートランド・トレイルブレイザーズにも影響を及ぼしうる。オーナーのトム・ダンドンは、本拠地モダ・センターの改修費用をめぐりポートランド市と難航した交渉を続けており、チーム移転への関心がうかがえるとの見方がある。太平洋岸北西部にもう一つのNBAチームが生まれれば、ダンドンが移転を本格的に検討する動機になりうるとシェルバーン記者は論じている。
シェルバーン記者の報道では、リーグが32チームではなく31チームへの拡張にとどめる可能性や、ラスベガスの入札で落選したグループがシアトルに転じる展開も取り上げられている。拡張についてはオーナー全員が賛成しているわけではないものの、最終的にはオーナー投票で承認される見通しだと関係者は見ているという。拡張の規模と時期は、アリーナ計画の進捗と入札者の選定結果に左右される状況が続いている。
NBA拡張のラスベガス新チーム、2029-30シーズンに後ろ倒しの可能性と報道この記事
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