ブレイザーズ、ロンドンでの大勝を支えた層の厚さと短いスティント戦略
Portland Trail Blazers インタビュー(2026年10月12日配信)でマイカ・ノリHCがライオンズ戦(119-66)の試合後会見に応じた。
ブレイザーズのインタビュー(2026年9月29日)でマイカ・ノリが語った
Portland Trail Blazers インタビュー(2026年9月29日配信)でマイカ・ノリ新ヘッドコーチがトレーニングキャンプ初日を振り返った。
ディフェンスのフィジカルさをチームの柱に据える方針、デイミアン・リラードとドリュー・ユーバンクス(推定)の組み込み方、練習の進め方、そしてサイズの小ささへの懸念まで、就任後初の練習を終えた直後の言葉を語った。
ノリHCはチームのアイデンティティについて聞かれ、まずディフェンス面を挙げた。現在のNBAでは能力の高い選手がゴールまで一ドリブルで到達してフィニッシュかアンドワンにしてしまうため、スリーポイントラインより上、ミッドコート寄りの位置でボールにプレッシャーをかけるラインを作ることが不可欠だと説明した。その強度を48分間維持するために頼りにしているのがロスターの層の厚さだと語った。
「NBÀの試合で戦えると思える選手がたくさんいる。だからフレッシュな状態を保ちながら選手をローテーションできるはず」
— マイカ・ノリ [00:00]
オフェンス面ではペースを上げる方針を打ち出した。シュートが決まっても外れてもクロックを動かし続け、速攻に持ち込む。判断力とボールハンドリングに優れた選手が揃っている一方でサイズが小さいチームだからこそ、スキルとスピードを活かす形に持ち込む必要があると語った。
「ボールをゆっくり運んでアイソレーションのバスケをやっていたら相手にディフェンスを固められてしまう。だから自分たちのスキルとスピードを活かす」
— マイカ・ノリ [01:03]
昨季リーグ最多だったターンオーバーの改善も大きなテーマとして挙げ、リラードとジョン(ハートと推定)の復帰で自然と改善されると見ている。加えてオフェンスリバウンドによるセカンドチャンスポイントの創出、スペーシングの確保によるパッシングレーンの確保と、開幕の10月21日までの3週間で落とし込む項目を整理した。
就任後初めての練習を終えた感覚を問われたノリHCは、「難しい会話を前にしているときのように不安に思っていたが、いざ始めたら思ったほど大変ではなかった」と振り返った。スタッフの準備が整っていたことに加え、選手たちの姿勢が大きかったと語った。
「コーチされることを受け入れてくれる、上手くなりたいという気持ちがある、正しいことをしようとしている。ドリルとドリルの間に無駄な動きがほとんどない」
— マイカ・ノリ [04:23]
才能だけでなく「コーチしやすいグループ」だと評価した。一方で、最初のハドルで号令をかけた後に「ブレーク」を言い忘れ、選手から「ブレークしますか?」と聞かれて「あ、そうだね」と返す場面があったことも明かした。「後は上がっていくだけ」と笑い飛ばした。
初日の好場面としては、得点を競うドリルの最後にロバート・ウィリアムズ3世がフリースロー2本を決めて勝ちを決めた場面を一番に挙げた。もうひとつの見どころとして、ブランデン・カールソンの名前を出した。
「ブランデン・カールソンがオフェンスリバウンドで今日目立っていて、そのエネルギーと運動量でセカンドポゼッションを作り出していたことです」
— マイカ・ノリ [02:04]
そのほかトゥマニのペリメーターディフェンス、リラードのショットメイク、ジョシュ・ハートのプレーメイク、スクート・ヘンダーソンのペースの押し上げと判断力にも触れ、全員が何かしら良いプレーを見せたと語った。
ノリHCはリラードとドリュー(ユーバンクスと推定)の2人を「ニードルムーバー(試合の流れを変える存在)」と表現し、昨季から戻ってくる選手たちの中にこの2人をどう組み込むかが最大のテーマだと位置づけた。
「デイムとドリューというふたりのチームを変えるレベルの選手が加わったわけで、彼らをトップ9にどう組み込んで、一緒にプレーさせていくか」
— マイカ・ノリ [05:25]
ローテーションの人数について問われると、通常の9人よりも多く使えるとの見方を示した。
「今の段階では10人は自信を持って使えると思っているし、8人や9人だけじゃなくて11人まで使う可能性もあると思っています」
— マイカ・ノリ [07:51]
バックトゥバックの試合では過去の実績を見ながら休ませる選手が出る可能性にも触れた。プレシーズンで最も重視するのは、コートに同時に立つ5人のスキルが噛み合うかどうか、組み合わせの相性の見極めだと語った。練習にはレジェンド選手(背番号14、ブレイザーズで優勝・オールスター・ファーストチームオールディフェンシブ選出歴あり、レイカーズでも優勝)が訪れ、チームに向けて話をした。
「今日は意味ではラクではある、でもここで基準を作るということだ、毎晩全力で戦い続けることが大切だ、ということを言ってくれて」
— マイカ・ノリ [03:54]
ノリHCはその言葉を「11時のミーティングで自分たちが話していたことと重なる内容だった」と紹介し、モダ・センターをNBAで最も戦いにくいアリーナのひとつに戻すというメッセージも伝えられたと語った。
スリーポイントの少なさが指摘されるチームだが、ノリHCはオフェンス面への心配は薄いと明かした。キャッチ&シュートの形で打たせれば全員がスリーをしっかり打てるという認識を持っている。懸念を向けているのはディフェンスの方だった。
「一番心配なのはビル、やっぱりディフェンス面で、ポイントオブアタックのところです。こちらが小柄なことを突かれないか」
— マイカ・ノリ [06:27]
ペイントとリムをどう守るかが最大の課題だと認めた。練習の進め方についても独自の考え方を示した。29年のコーチング経験から、パターンが決まったドリルでは選手が考えなくなると感じている。
「パターンが決まっていると、選手はパターンに沿ってプレーするようになってしまう」
— マイカ・ノリ [06:58]
トラップや守備のドリルでも、投げる場所や回転を決めてしまうと選手は何をすればよいか分かっているので失敗しない。だから選手に素早い判断を迫り、3時間の練習でもドリルを頻繁に切り替える方針を取った。修正が必要な場面ではその場でホイッスルを吹いて「今こういう状況だった。本来こうすべきだった。実際はこうしてしまった」と伝え、すぐ次に進むと語った。ルーキーのイアン・ハンソンについても言及し、NBAレベルの選手との対戦を重ねるほどゲームが「スローダウン」して良くなると評価した。パサー・ゲームメイカーとしての資質に加え、オフェンスリバウンド、ディフェンスリバウンド、ローポストでの判断力も初日から見せたと語った。
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