ブレイザーズ、ロンドンでの大勝を支えた層の厚さと短いスティント戦略
Portland Trail Blazers インタビュー(2026年10月12日配信)でマイカ・ノリHCがライオンズ戦(119-66)の試合後会見に応じた。
ブレイザーズのインタビュー(2026年10月8日)でマイカ・ノリが語った
Portland Trail Blazers インタビュー(2026年10月8日配信)でマイカ・ノリHCがウォリアーズ戦の試合後会見に臨んだ。
プレシーズン初戦を5点差で勝ち切ったものの、ターンオーバー22本とオフェンスリバウンド12本で相手に34回の余分なポゼッションを与えた点を厳しく振り返り、ジャ・モラントとデイミアン・リラードの共存、スクート・ヘンダーソンやアンファニー・シモンズの評価まで幅広く語った。
ノリHCは試合前のミーティングで「ターンオーバーを減らしてリバウンドを取る」ことを最初に確認したと明かした。にもかかわらず結果はオフェンスリバウンド12本を許し、ターンオーバー22本。合計34回の余分なポゼッションを相手に与えた計算になる。118失点の大きな要因はトランジションディフェンスの崩れにあり、ターンオーバーからの速攻で得点を重ねられた。
「オフェンスリバウンドを12本取られて、ターンオーバーが22個では、NBAで勝てないし生き残れません」
— マイカ・ノリ [00:00]
勝利そのものは評価しつつも、ノリHCは「負けで許せないことは勝ちでも許すな」という格言を引き合いに出し、修正点の多さを強調した。一方でロブ・ウィリアムズのパフォーマンスを「本当に素晴らしかった」と称え、途中出場のマイカ・ポッターとジェレミー・ソーハンが流れを変えた点も高く評価した。別のチームとの実戦映像が手に入ったことをポジティブに捉え、修正材料が揃ったという認識を示した。
モラントの試合全体についてノリHCは「ちょっと焦りすぎていた」と評した。ターンオーバー4本、試合最初のプレーではドノバンがリム付近でフリーだったのにロブパスが低すぎるなど、序盤からタイミングのずれが目立った。ペイントに入ってもフィニッシュできず、ファウルをもらうこともできなかった。記者からトランジションでのスピードが目立っていたと指摘されると、ノリHCはその点を好材料として受け止めた。
「彼が高いレベルでプレーしていたころを振り返ると、時間の52%はペイントにいたんです。今夜もそこに行けていました。うまくいかなかっただけで」
— マイカ・ノリ [02:00]
ノリHCはモラントが好調だった時期のペイント内滞在率52%という数字を持ち出し、この試合でもペイントへのアタック自体はできていたと分析した。攻撃的なモードを維持してドライブで仕掛け、パスで味方を生かす姿勢は絶対に削いではいけないと強調した。モラントもリラードも昨シーズン終盤に長期離脱しており、リラードに至っては全休だったことから、動きのぎこちなさは仕方ないとの見方を示した。
「絶対にやってはいけないのは、彼にペイントに行くなと言うことです。そのメンタリティを削いではいけない」
— マイカ・ノリ [02:00]
結果が伴わなくてもペイントへのアタックをやめさせないという方針は明確だった。プレシーズン初戦で見慣れないユニフォームの相手と対峙する中、まだ感覚が戻りきっていないのは織り込み済みで、攻撃の姿勢そのものは評価しているとノリHCは繰り返した。
記者からリラードがこのファンベースにとってどれほど大きな存在かを問われ、ノリHCは試合前のやり取りを紹介した。最初のプレーの前に「何本かウォームアップが必要か」と聞いたところ、リラード本人は「全然要らない」と即答したという。実際にはまだ感覚が戻りきっておらず、第2クォーター最初のプレーでワイドオープンのスリーを見送る場面もあったが、リラード本人は「もうそんなにパスしない」と話した。
「フリースローを打っているときに、歴代得点リーダーとしての得点数やいろいろな記録が表示されたときです。あの数字と、当然の感謝の気持ち」
— マイカ・ノリ [03:14]
ノリHCにとって最も印象的だったのは、フリースロー中にリラードの歴代得点記録が場内に映し出された瞬間だった。ファンの反応について「シュートを打つたびに、入ると思ってしまう」と語り、対戦相手として訪れていた頃も同じ感覚だったと振り返った。さらにノリHCは、ビジターとして訪れていた頃にはピンとこなかったリラードの存在感を、チームの一員になって初めて実感したと明かした。高校のアメリカンフットボールの試合に顔を出すなど、リラードがポートランドのコミュニティに深く根を張っている姿を目の当たりにし、ファンがリラードを愛する理由はバスケットだけではないと理解したという。
「バスケットを決めるからだけじゃないんです。彼がこのコミュニティでやっていることを見れば、本当にここに根を張っているのがわかります」
— マイカ・ノリ [04:10]
記者から「ジャとデインが同時にコートにいるとき、誰がボールを運ぶのか」と問われ、ノリHCは場面ごとの使い分けを詳しく説明した。リバウンドの場合は1番から4番の誰が取ってもプッシュし、5番(センター)が取ったときはモラントを探すのが基本形になる。タイムアウト明けやサイドアウトオブバウンズ、フリースロー後はコールで「ジャ、お前がイニシエートしろ」と指定する場面もあれば、リラードにボールを持たせる場面もある。ノリHCは「これはかなりいいぜいたく」と表現し、どちらがハンドリングしても問題ないと自信を見せた。
「彼がペースを上げてペイントに攻め込むと、ビッグマンがペイントに引き込まれてディフェンスが崩れるので、デインへのイージーショットが生まれやすくなるんです」
— マイカ・ノリ [06:08]
ノリHCはモラントを「よりポイント寄り」と位置づけ、モラントがペイントをアタックしてディフェンスを収縮させることでリラードへのイージーショットを生み出す構造を狙っていると明かした。リラードは21分の出場で13本のシュートを放ち、フリースローも4本獲得しながらボールを独占していなかった。両者とも積極的にパスをさばくタイプで、互いにうまくボールを回せていたとノリHCは評価した。ただし、この試合では2人合わせて19分ずつでターンオーバー5本を記録しており、「落ち着けば収まる」と見通しを示した。
スクート・ヘンダーソンについてノリHCは、フィールドゴール6本中3本成功、フリースロー2本中2本成功というまずまずの数字を挙げた。キャンプでも好調だったヘンダーソンの課題は「ペースを保ちながらコントロールを失わないこと」で、この試合でもターンオーバーに絡む場面があった。ただしノリHCはチーム全体に通じる特長として、エフォート面でのコーチングが不要であることを強調した。
「私が確信しているのは、このチームの選手たちに対してエフォートについてコーチングしなくて済むだろうということです。それはコーチとして本当にありがたい」
— マイカ・ノリ [07:09]
「『止まれ』を教えるより『走れ』を教える方が難しい」という表現で、ペースが上がりすぎてコントロールを失う方が、動かない選手を動かすより修正しやすいという考えを示した。プレシーズン初戦で全力で走ろうとする姿勢そのものは問題ないという認識だった。
記者からアンファニー・シモンズ(シティ)がオープンスリーを見送るなど消極的に映った点を問われ、ノリHCは「前半と後半で二つの顔があった」と答えた。前半の最初のローテーションでは優柔不断で苦しんだが、後半はバックコートでほぼ一人でターンオーバーを2回誘発するなどディフェンスで存在感を発揮した。
「オフェンスのリズムの中でキャッチ&シュートの3ポイントを打つことは、うちの選手たちには全く問題ありませんし、シティもそれができます」
— マイカ・ノリ [08:06]
キャッチ&シュートのスリーはオフェンスの流れの中でどんどん打ってよいとノリHCは考えており、シモンズの消極性は求めたものではなかった。ドリブルからではなくドライブで仕掛けることが得意だとも理解しており、終盤のターンオーバーになった場面はそのままシュートに行くべきだったと指摘した。
ハンセンについてはオフェンスのハブとして多くのプレーを引き受け、バスケット周辺でのフィニッシュも良かったと評価した。ノリHCはオフェンスの感覚を高く買いつつ、課題として挙げてきたドロップカバレッジでのディフェンスにも言及した。
「ハンセンは私たちが求めていることをそのままやってくれたと思います。オフェンスの感覚はかなりよかったし、ハブとして多くのプレーを引き受けて、いい判断をたくさん見せてくれました」
— マイカ・ノリ [08:06]
ボールを正面で止めてチャレンジし、リバウンドに戻ろうとする姿勢が見られたとノリHCは満足感を示した。オフェンスでもディフェンスでもチームが求める役割を果たせたことが、ハンセンの評価につながった。
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