ブレイザーズ、ロンドンでの大勝を支えた層の厚さと短いスティント戦略
Portland Trail Blazers インタビュー(2026年10月12日配信)でマイカ・ノリHCがライオンズ戦(119-66)の試合後会見に応じた。
ブレイザーズのインタビュー(2026年10月5日)でマイカ・ノリが語った
チームブレイザーズ
Portland Trail Blazersインタビュー(2026年10月5日配信)でマイカ・ノリHCがプレシーズン開幕に向けた準備状況を語った。
練習の中身、ローテーション争い、シューティング改善の手応え、そしてディフェンスの設計思想まで、約8分間で多岐にわたる話題に触れた。
ノリHCはこの日の練習について、前半にスペシャルシチュエーション対応やオルタナティブディフェンス、新しいセットの導入を行い、後半はそれをライブアクションで試す構成だったと説明した。プレシーズン初戦では相手の研究より自分たちの課題に集中するため、シンプルな内容に留めつつギアを上げている段階だと位置づけた。
チームとして繰り返し取り組んでいる重点課題はディフェンスリバウンドとターンオーバー削減の2点で、この日はあえて疲労した状態での実行にこだわった。
「このチームとして取り組まなければならない、そしてずっと言い続けてきたことは、ディフェンスリバウンドとターンオーバーです。疲れているときにそれができれば、フルパワーのときにはもっとできるはずです」
— マイカ・ノリ [00:00]
疲れた場面でこそ基本を徹底できるかが、レギュラーシーズンに向けた試金石になるという考え方を示した。プレシーズン初戦でもハードにプレーする姿勢自体は心配しておらず、この2つの重点項目を試合の中で実践できるかどうかを見極めたいと述べた。
「私が気にしているのは、強調してきたことをより上手くできるかどうかです。ボールの扱いは良くなっているか、ディフェンスリバウンドをしっかり取れているか」
— マイカ・ノリ [05:17]
さらに、ジャ(優れたパサー)とデーン(スペーサー兼シューター)の2人が加わることでショットの質は自然と改善されるとの見通しを示し、オフェンス面よりもディフェンスとボールケアを優先する姿勢を鮮明にした。
記者からシティのローテーション9番手・10番手入りの可能性を問われると、ノリHCは明確に好感触を示した。キャンプでロスターから外れるような材料は一切ないと断言し、リバウンドやスクリーン、ボールを持たない場面での献身性を高く評価した。
「彼がキャンプで自分をそのポジションから外すようなことは何もしていません。まさにそこにいます」
— マイカ・ノリ [02:54]
シティの強みとしてインテンシティと複数ポジションを守れるディフェンス力を挙げ、コート上のエネルギーを変えられるスパークプラグ的な存在だと評した。流れが止まりかけている場面で投入すると空気が変わるタイプの選手であり、ハードにプレーすること自体がスキルだという持論も展開した。
「もし私や他のコーチがハードにプレーするよう声をかけて促さなければならないとしたら、そのチームはおそらく厳しいでしょうね。今のところこのグループに関しては、それが贅沢なところです」
— マイカ・ノリ [02:54]
コーチから促されなくても全力でプレーできる選手がそろっていることを、このチームの財産として語った。さらにシティについて「チームをつなぐ存在」だと表現し、余分なポゼッションを生み出す「地味な仕事」を厭わない姿勢を評価した。
「コートに出すことで余分なポゼッションをもたらし、いわゆる『地味な仕事』、リバウンドやスクリーン、ボールなしでの動きをしてくれる選手がいるのは助かります」
— マイカ・ノリ [02:54]
こうした目立たない貢献ができる選手がいることで、今シーズンは十分な出場機会が回ってくるだろうとの見通しを示した。
「シュートがうまくなればいいだけだ」という言葉には懐疑的になるのでは、という記者の質問に対し、ノリHCは改善の見込みがあると答えた。根拠はシュートのミスの傾向にある。左右にブレるのはメカニクスの問題で深刻だが、シティのミスは遠近(長短)のブレが中心で、軌道自体はオンライン(まっすぐ)だと分析した。
「彼のシュートは左右にブレていないんですよ。左右にブレているのは問題で、遠すぎたり短すぎたりする場合は修正できます。つまり、軌道はほぼ合っているということです」
— マイカ・ノリ [03:54]
練習中にはショートのミスが多い傾向が見られるものの、シューティングコーチのJT(ジョン・カルビン)と継続的に取り組んでおり、NOAHマシンで追跡しているデータではブレイザーズ加入後に数値が劇的に改善しているとアシスタントコーチのジェイコブが指摘したことも明かした。反復練習の成果が数字に表れ始めている段階だという。
JTについてはトロント時代にも一緒に働いた経験があり、選手に自分を押しつけず、すべての動きに意図を持って取り組む姿勢を評価した。
「見せ掛けのハッスルは一切なく、全ての動きに意図があります。選手の方から来るのを待って、そこからうまく関わっていくタイプで、本当に頼りになります」
— マイカ・ノリ [04:56]
記者からフィジカルさ以外のディフェンスの指標を問われると、ノリHCはトランジションバック、ペイントプロテクト、そしてボールプレッシャーをかけた際のヘルプローテーションの連動という3つの柱を挙げた。
ボールにプレッシャーをかけてコートの外側でフィジカルに守る方針を取る以上、抜かれる場面は必ず出てくる。そのときにビッグマンがリムを守り、ビッグが飛び出した場合にはウィークサイドの選手がカバーに入るという多層構造が機能するかどうかが鍵になると説明した。
「ビッグが飛び出したときに後ろを誰もカバーしていなければ、次から飛び出さなくなる。同じように、ボールに突っ込んでいって誰もヘルプに来なければ、次からそういうことをしなくなる。すべての層がしっかり機能していることが重要です」
— マイカ・ノリ [07:21]
ヘルプが来なければ選手はリスクを冒さなくなり、ディフェンス全体が消極的になる。だからこそ全員が連動して各層を埋めることが不可欠だという考え方を示した。エネルギーと強度を持ってプレーするグループだからこそ、仕組みをシンプルに保てば毎晩守れるチームになれると締めくくった。
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