ヨキッチの偉大さを無駄にするナゲッツ、タウンズの契約問題、カイリー復帰戦――NBA開幕前の焦点
NBA Today(2026年10月12日配信)でジョージ・ジダーノがNBA開幕直前の注目トピックを語った。
The Ringer NBA Show(2026年10月7日配信)でビル・シモンズが語った
チームニックスホークスウィザーズサンズマーベリックスグリズリーズペリカンズ
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The Ringer NBA Show(2026年10月7日配信)でジャスティン・バーナーらがプレシーズン・パワーランキングの続きを語った。
前回(2026年10月5日配信・Part 1)で30〜26位を確定させたのに続き、今回は25〜21位の5チームを取り上げた。ビル・シモンズがゲストとして加わり、ペリカンズとグリズリーズについて熱く議論している。ザイオン・ウィリアムソンの行方、カム・ブーザーへの期待、カイリー・アービングのトレード問題、ウィザーズの「二つのタイムライン」、サンズの限界など、約2時間にわたる濃い内容が展開された。
25位に置かれたニューオーリンズ・ペリカンズについて、ビル・シモンズはデュマースGMの「ただトレードのためにトレードするべきじゃない」という発言に真っ向から反論した。チームが弱くてパーツが噛み合わない状態こそトレードすべきだという主張で、ロブ・マホニーもこの見方に同調している。
「でも実際、チームが弱くてパーツがバラバラな状態のときは、ただトレードのためにトレードするべきなんですよね。そういう状況こそトレードをするときだ」
— ビル・シモンズ [03:06]
マホニーはペリカンズの中核にサディク・ベイ、ハーブ・ジョーンズ、トレイ・マーフィー3世といった質の高い選手がいることを認めつつ、若い選手と年長の選手がまったく噛み合わないと指摘した。若くてある程度機能するバージョンと年を取って機能するバージョンが存在するが、両者はまるで別のチームだという。
「でも両者は全然噛み合わないんですよね。このバラバラなペリカンズをどうすればいいか、正直さっぱりわかりません。同じ楽器を演奏してる人が大勢いる変なバンドみたいで」
— ロブ・マホニー [04:09]
さらにカイル・マンは3ポイント成功数がリーグ27位、試投数が25位でありながらペイント内得点は1位という極端な数字を示し、役割の混乱が解消される見通しがないと断じた。このチームは「完全にゴリ押し」で、全員が健康でも構造的な問題は変わらないという見立てだった。
シモンズはザイオン・ウィリアムソンが8年目に入ることに触れ、NBAとABAの合併以降でドラフト全体1位指名を受けながら最初の7シーズンにプレーオフ未出場だった選手が4人しかいないと紹介した。ザイオンのほか、AJ・グリフィン、クーパー・フラッグ(いずれも直近の1位指名)、そして2013年のアンソニー・ベネットだけだという。
ジャスティン・バーナーは来季の契約が完全ノンギャランティーとなる点を核心の問いとして提示した。2027年7月15日の保証日までにザイオンがペリカンズに残っているかどうかが焦点で、年俸4200万ドルのマッチングサラリーを用意できるチームはセカンドエプロンの時代にほとんどないと指摘している。
「彼の最終的な運命が、本当に良いチームで最高の第6マンになることだとしたら、それって別におかしくない?」
— ビル・シモンズ [13:10]
シモンズはザイオンの行き着く先として年俸1500万〜2000万ドルのスーパーサブという役割を提案した。ポルジンギスのようにシーズン50試合ほどプレーし、プレーオフでも力を発揮する形がもっとも現実的だという見方だ。マホニーもザイオンが「他の誰かのチームの一員になる」姿が想像しにくいと語り、ボールが来ないときにリバウンドを取らずディフェンスもしないという課題を改めて挙げた。バーナーはデリック・クイーンについても「ファンタジーチームとしては面白いが実際のバスケチームとしては機能しない」と評価しており、ザイオンとクイーンの組み合わせは攻守両面でゼロ点だと切り捨てた。
シモンズはペリカンズが犯した2つの致命的なトレードを名指しで批判した。ひとつはデジャンテ・マレーのトレード(マレー自身が怪我をしたという事情はある)、もうひとつがCJ・マッカラムとジョーダン・プールの交換だ。セカンドエプロンの時代において「絶対にやってはいけないトレードの典型」だとシモンズは断じた。
「価値の高い選手と失効する契約を出して、価値の低い選手と長い契約を受け取るって、頭おかしいとしか言えない」
— ビル・シモンズ [17:03]
しかも1巡目ピックを得ることなくこの交換を行った点をマンも問題視した。マッカラムはチームの「カルチャーの礎」として知られた存在であり、マンはジョー・デュマースGMの心情を「また駒を動かすのか」という苛立ちとして理解できると語りつつも、マッカラムのようにチームの柱になれる選手こそ手放すべきではなかったと振り返った。シモンズはさらに、ペリカンズのチームケミストリーに関する悪い噂がリーグ中の関係者から繰り返し聞こえてくると明かし、「何度も聞こえてきたら大抵シグナルだ」と警告した。マホニーもデジャンテ・マレーが復帰した前後がペリカンズの本当の転換点だったと述べ、マレーがいるだけでチームが締まったにもかかわらず、その先に繋がる道筋が見えないと嘆いた。
24位のメンフィス・グリズリーズに話が移ると、出演者全員の熱量が一気に上がった。バーナーが全ポジションで3〜4人の層の厚さがあるとロスターの充実ぶりを紹介し、オーバー/アンダーを超える可能性があると評価した。
マンはジェイレン・ウェルズのシューティングデータを具体的に挙げた。ピック&ロールで41.5%、スポットアップで45%と高い精度を誇り、さらにスクリーンオフでは3ポイントが52.5%に達していると紹介した。
「スクリーンオフのシュートが45%で、3ポイントが52.5%。このやつ、3ポイントが本当に怖い選手で、キャッチ&シュートとしての恩恵を受けると思う」
— カイル・マン [30:58]
ブーザーを中心とした秩序あるオフェンスが確立されれば、ウェルズのようなシューターはさらに活きるとマンは主張している。
「このチーム、マジで大好きなんだよ。完全に全力投球。1チームだけを推すなら、ハウスとザックとオーバー・アンダーをやるときにネタバレになるけど、このチームが大好き」
— ビル・シモンズ [31:30]
シモンズはザック・イーディーとタイ・ジェロームが健康なら38〜40勝チームになると予想した。ブーザーが毎晩19得点10リバウンド級の数字を残し、アイザイア・スチュワートをほぼ無償で獲得したことも大きいと評価している。60勝チームのベンチで活躍した選手をタダ同然で拾えたという事実は、グリズリーズのフロントの手腕を示すものだと語った。
バーナーがこのチームは来シーズンにプレーオフに行けるかと問うと、シモンズは今シーズンですでにプレーイン圏内の可能性があると踏み込んだ。現在のオーバー/アンダーは約29.5〜30勝で、シモンズはオーバーを取ると明言した。
「彼らはジャクソンをトレードして、ベインをトレードして、去年のシーズン丸々タンクした。それがうまくいって、ブーザーを手に入れた」
— ビル・シモンズ [48:29]
シモンズはグリズリーズのタンク戦略がまさにアダム・シルバーが「もう許さない」と言いたくなるような成功例だと指摘し、JJJとベインを手放してまでタンクした判断が報われたと評価した。
23位のダラス・マーベリックスでは、デレック・ライブリー2世の長期離脱やクーパー・フラッグの2年目の成長が焦点となった。バーナーはカイリー・アービングの復帰によってリーグ最低クラスだったオフェンスの改善が期待されると述べつつ、核心的な問いを投げかけた。カイリーを残してフラッグの育成メンターにするか、将来の資産を得るためにトレードに出すかという選択だ。
「ただトレードしたいというだけでカイリーを出すべきじゃない、というのが僕の考えです」
— ロブ・マホニー [59:30]
マホニーはカイリーが今季終了後にプレーヤーオプションを持っていることを踏まえ、焦る必要はないと主張した。今季をフルにロスターに置いたまま過ごし、来夏に双方にとって良い新天地を見つける時間的余裕があるという見立てだ。一方でマンは、ACLの怪我を経た32歳のガードにとって時計の音は大きくなっていると指摘し、最大の見返りを得るにはこの話は非常に短期間のものだと述べた。
「だから彼がいることは決して悪いことじゃない。去年リーグ最低クラスのオフェンスだったのは、カイリーがいれば絶対に良くなる」
— ロブ・マホニー [57:38]
マホニーはカイリーが若い選手のいいメンターになれることをダラスで示してきたと認めつつ、この役割にカイリー自身がいつまで納得できるかという問いが今後ずっとつきまとうと語った。マンはマーベリックスのロスター構成が数年前のアトランタ・ホークスに似ていると分析した。移籍間近の小柄ガードとプレーメーカー資質のあるビッグフォワードの組み合わせで、同タイプのフォワードをどんどん集め続けている点が共通するという。今後4年間のファーストラウンドピックを失っているため人材確保が急務で、カイリーのトレードで何を得られるかが鍵になる。
22位のワシントン・ウィザーズについて、マホニーはトレイ・ヤングとアンソニー・デイビスのベテラン組と、全体1位指名のAJ・デボンサを含む若手組という「二つのタイムライン」が交わる道筋に疑問を呈した。若いウィザーズだけなら筋が通るし、ベテランだけでも理解できるが、両方を同時に走らせることの難しさを指摘している。
「トレイが今シーズン、つまり24-25シーズンにコートにいたとき、100ポゼッションあたり270パスだった。彼がコートにいないときは100ポゼッションあたり314回ボールがパスされていた」
— カイル・マン [82:55]
マンはトレイ・ヤングがコート上にいるとボールの動きが大きく減少するデータを示し、デボンサにとって窮屈な構図になりかねないと懸念した。トレイ・ヤングはキャッチ&シュートの選手ではなくドリブルに大きく偏るため、デボンサのプレースタイルと衝突する可能性があるという。マンはデボンサもブーザーと同様に「常に自分がいるどの状況でも中心にいた」選手だと述べ、2人のボール支配欲が重なったときの摩擦を心配した。
マホニーはADについて、健康ならトップ20級の選手だと認めつつも、4年2億7600万ドルのエクステンション資格があることに警鐘を鳴らした。
「アンソニー・デイビスがサインした瞬間から、『AJ・デボンザをトレードしなきゃいけない』という連鎖が見えてくるし、そういう可能性は一切招きたくない」
— ロブ・マホニー [86:09]
再建チームにとってこの規模の契約は壊滅的になりうるという指摘で、ADの契約次第ではデボンサのトレードまで連鎖する危険性を示唆した。バーナーもADがパワーフォワードとして先発登録されたことでアレックス・サーがストレッチ役を強いられる懸念を示している。マンはサーが2年目にジャンプショットの割合を41%から23%に減らしてインサイドでの得点を増やした成長を評価しつつ、ショートミッドレンジ192本で成功率33%という課題が残ると指摘した。
21位のフェニックス・サンズについて、バーナーは「とにかく一生懸命やる」ことがチームの強みの筆頭に来ているとき、2年目にそれを再現するのは難しいと懸念を示した。マホニーも、去年のトップ10ディフェンスの基盤が今年も同じように機能するとは思えないと述べている。
マホニーはマイルズ・ブリッジズの補強について疑問を投げかけた。遠目からは「ハマりそう」に見えるが、実際の習慣面では去年のサンズのカラーとは正反対だという。
「しかも少し輝いた時期があったとはいえ、少なくとも最近の中では最悪のシーズンを終えた後でのことだから。ブリッジズって基本的にすごく自分本位なスコアラーだよ」
— ジャスティン・バーナー [99:59]
バーナーはブリッジズがオフェンス面での補強としては理解できるとしながらも、ディロン・ブルックスが体現していたサンズのチームカラーとは真逆の選手だと位置づけた。マンもこの見方を引き取り、バスケを「電気」のイメージで捉える独自の分析を展開した。ボールの流れを生み出す「導体」の選手とそれを止めてしまう「絶縁体」の選手がいるとし、ブリッジズは後者だと語った。
デビン・ブッカーについてはドラフト13位からオールNBA複数回、オールスター5回、金メダル2個と実績を重ねてきた選手であり、期待を超えていないという見方は厳しすぎるという議論になった。マホニーは「生涯獲得賞金5億ドルを超える選手に失敗作と言えるのか」と反論しつつも、クリス・ポールのようなオーガナイザーと組んだ時期がブッカーの最適な使われ方だったのではないかという見方を示した。サンズが別のスターを引き寄せるための駒を持っていない現状では、ブッカーの可能性を最大化する道筋が見えにくい。
出演者全員がサンズを総合20位前後にランク付けしており、去年の健闘を認めつつも今季同じ結果を再現する根拠に乏しいという共通認識で締めくくった。
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