シクサーズの新ビッグ4はウォリアーズ王朝以来最強、ヤニスはヒートで7アシスト、ヨキッチの優勝窓は閉じかけている
Gil's Arena(2026年10月5日配信)でギルバート・アリーナスがシクサーズ、ヒート、ナゲッツの注目チームを語った。
Gil's Arena(2026年10月7日配信)でギルバート・アリーナスが語った
チームセルティックスニックスシクサーズウィザーズナゲッツブレイザーズジャズ
番組ギルズ・アリーナ
Gil's Arena(2026年10月7日配信)でギルバート・アリーナスらが、ブレイザーズのバックコート起用論争、ブラウンの進化、ピーターソンの覚醒を語った。
ゲストにバロン・デイビスとジム・ジャクソンを迎え、ブレイザーズのジャ・モラント&デイミアン・リラード共存問題、シクサーズでのジェイレン・ブラウンの役割、ジャズのルーキー、ダリン・ピーターソンの急成長、そしてウィザーズのアンソニー・デイビスの契約問題まで、約3時間にわたって議論を展開した。
ブレイザーズの新ヘッドコーチ、マイカ・ノリがジャ・モラントとデイミアン・リラードの同時スターター起用について「サイズ不足とディフェンス面で理にかなわない」と発言したことが議論の起点になった。ジョサイア・ジョンソンがアスレチック紙のジェイソン・クイックの報道を紹介し、ノリがドリュー・ホリデーをスターターに据える案を検討していると伝えた。ただしプレシーズン初戦では両者をスタートさせる方針で、「必要もないのに火種を作りたくない」とも語っている。
バロン・デイビスはこの方針に真っ向から異を唱えた。
「優れたオフェンスは何に勝る?優れたディフェンスに勝るんだよ。だからオフェンス力のあるガードがふたりいれば、それ自体がディフェンスになる」
— バロン・デイビス [12:06]
ジャがダウンヒルでプレーメイクを担い、デイムがウイングでキャッチ&シュートに回れば互いを補完できるという主張で、ドリューはベンチからセカンドユニットのディフェンス要員として投入すればよいとした。アリーナスもこの考えに同調し、さらに踏み込んだ提案をした。
「だからジャがポイントガードで、デイムはシューティングガード。デイムはキャッチ&シュートができる。スクリーンをつかってフリーになって打てる選手だし、昔ながらのツーガードでありながらポイントガードみたいにボールを持てる」
— ギルバート・アリーナス [28:02]
アリーナスはジャをPG、デイムをSG、ドリューをSFに配した3ガードラインナップでも機能すると主張した。デイムはステフ・カリーに近いスタイルでオフボールでも動ける選手であり、ドリューを3番に置いても守備で崩されることはないという見立てだった。一方ジム・ジャクソンは、ノリが1年契約のプルーブ・イット・ディール(証明型契約)であることに注目し、新オーナーシップが過去のレガシーに縛られていない点を指摘した。ディフェンス面の課題を正直に認めた姿勢は評価しつつも、まずプレシーズンで両者を並べて何が起きるかを見るやり方だと冷静に分析した。
話題はブレイザーズの中長期的な編成に移った。ジム・ジャクソンは、デイムやドリューへの敬意を示しつつも、チームの将来を担うのはデニ・アブディヤ、ドノバン・クリンガン、シェイドン・シャープら若手コアだと明言した。
「ポートランドとしての将来を考えると、デイムはここでキャリアを終えていく。クリンガンもいる、シャープもいる、デニーもいる、そしてジャがうちの未来のポイントガードになれるかを見ていく」
— ジム・ジャクソン [36:04]
今シーズンはあくまで過渡期であり、3年後・5年後を見据えた編成が重要だという趣旨だった。デイムを喜ばせるために全てを賭けるのではなく、若手に投資すべきだと語った。
アリーナスはアビディアの成長に注目した。昨季17得点・7リバウンド・4アシストから24得点・7リバウンド・7アシストへ大幅に数字を伸ばした要因として、フリースローラインへのアタックが増えたことを挙げた。
「彼はフリースローを引き出すのがうまいんだよ」
— ギルバート・アリーナス [39:35]
ジャとデイムがアビディアにボールを集めてフリースローで得点を稼がせれば、注目がアビディアに集まる分だけ自分たちの得点機会も広がるという構図を描いた。バロン・デイビスも「デイムはキャリア全体で一番多くオープンのシュートが打てる」と補足し、3人の共存がアビディアの負担軽減にもつながると強調した。
話題はシクサーズに移り、ジェイレン・ブラウンのプレシーズンデビューが取り上げられた。マクシー、レブロン、エンビードが欠場した月曜のニックス戦で、ブラウンは前半17分で22得点(FG13本中8本、3P5本中3本)を記録した。
バロン・デイビスはブラウンのミッドレンジの上達と効率性の向上を絶賛した。レブロンやエンビードの陰に隠れることが、逆にブラウンをMVP候補としての攻撃的な役割に集中させると分析した。
「彼はチームの中でそのドッグの役割を担わないといけないと思う。周りに埋もれることが、逆にチームのMVP候補としての彼をより強くする」
— バロン・デイビス [53:21]
アリーナスはブラウンの変化をさらに具体的に語った。2〜3年前は左に行けず常に右に押し込まれていた選手が、昨季セルティックスでの自由なプレーを経て、この夏さらにスキルを磨き上げたと評価した。
「去年は本当にゲームを広げられたし、この夏はそれを精度高く仕上げた感じだよな。ハーフコートでの絶対的な武器になって、もっと効率が上がると思う」
— ギルバート・アリーナス [55:37]
プレシーズンで打っていたシュートは2年前には打てなかったもので、ハーフコートの第1オプションを任せられるレベルに達したという見方を示した。ジム・ジャクソンはニック・ナースの下でユーセージが下がる見込みに触れつつ、セカンドユニットでこそブラウンにボールを持たせる時間を増やすべきだと提言した。マクシーやレブロンが休んでいる間もクリエイターとしてフォールオフなしで得点できることが、チームの層の厚さを決定的に変えると述べた。
ジム・ジャクソンはシクサーズのロードマネジメントについて踏み込んだ。エンビードを1試合28〜32分に抑え、連戦を回避しながら、プレーオフでのホームコートアドバンテージを狙うべきだと主張した。コアメンバーが45〜50試合くらい一緒にプレーできれば状況は大きく変わると語り、シーズン終盤のシーディングを意識した管理の重要性を強調した。
「特に第2ラウンドに向かうにあたって、第1ラウンドでホームコートアドバンテージは取れるの?そうだよね。それはシーズンを通じてどうローテーションを組んで選手を管理するか、特にエンビードをどう使うかで決まってくる」
— ジム・ジャクソン [62:50]
議論はエンビードのリーダーシップの問題にも及んだ。ジャクソンはエンビードのキャリア序盤から追ってきた視点で、才能がありながらチームを率いる経験が大学時代になかったことが根本的な課題だったと分析した。大学で怪我をしてチームを引っ張る機会がなく、NBAに入ってからスターターに定着した途端に「お前がリーダーだ」という期待がのしかかったと振り返った。
「エンビードの一番の問題は、健康面以外に、常にその立場にいることの責任を理解していないという精神的な部分だったと思う。スーパースターであり続けるということを」
— ジム・ジャクソン [70:25]
デイムやステフがチームを引っ張れるのは大学時代からその役割を経験していたからであり、エンビードにはそれが染みついていなかったという指摘だった。アリーナスも自身の経験を重ねて同意し、ラリー・ヒューズという先輩がいなくなったときに自分の言動を抑える存在がいなくなったと告白した。
ジャズのドラフト全体2位指名ルーキー、ダリン・ピーターソンの急成長が議論された。初戦のナゲッツ戦では19分出場で3得点(FG5本中1本)と沈んだが、翌日のホームでの再戦では30分出場で23得点(FG18本中10本)を記録した。3ポイントは6本中1本とまだ課題が残るものの、ミッドレンジ、フローター、ダンクなど多彩なスコアリングを見せた。
ジム・ジャクソンはオハイオ州立大学時代からピーターソンのゲームに注目していた。バイラー戦を間近で観戦した経験も踏まえ、AJが一番ポテンシャルが高く、ブーザーの基礎技術が一番しっかりしている中で、成熟度という点ではピーターソンが群を抜いていたと評価した。キャッチから1〜2ドリブルでスポットに入る技術は大学レベルで際立っており、NBAのスピードに慣れて3ポイントの脚が安定すれば止めるのは困難だと予測した。3ポイントがまだ見つかっていないのは、NBAのフィジカルに押されて足がついてきていないからだと説明した。
「ミッドレンジが得意で、リムまで行けるって話になると、3点・4点・5点・6点を取れるタイプのスコアラー、フェード・ミッドレンジ・フローター・ダンク、全部持ってる」
— ギルバート・アリーナス [91:53]
アリーナスはピーターソンのスキルの多層性を絶賛した。6フィート6インチの体格にこれだけの引き出しが揃っており、大学の3PラインからNBAラインまでの約4フィートの差に適応すれば、シーズン中にシュートは安定するとの見方を示した。
バロン・デイビスはピーターソンのメンタリティに注目した。高校時代のルームメイトだったエライジャの証言として、10年生の時点で食事管理、テープ研究、早朝ワークアウトなど完全にプロの生活を送っていたエピソードを紹介した。
「プロ中のプロ、本物のプロだよ。NBAのメンタルを持ってる」
— バロン・デイビス [96:27]
コービーのようなメンタリティで「誰にも負けない」という姿勢でプレーしていると評価した。
ウィザーズのアンソニー・デイビスが「今年は本気モード」と宣言した話題が取り上げられた。ADは来夏に6300万ドルのプレーヤーオプションを持ち、8月からは4年2億7500万ドルのエクステンション交渉資格が生まれている。しかし報道ではウィザーズがマックス延長を与える可能性はほぼないとされている。
ジム・ジャクソンがキャップの状況を詳しく解説した。2022-23シーズンに76試合プレーしたことで契約延長の資格が生まれた経緯にも触れつつ、ADにとってはキャリア14年目であり、ウィザーズの目にはかつてのようなフランチャイズプレーヤーとは映っていないと指摘した。
「今季ウィザーズはキャップを1700万ドル超えてるけど、セカンドエプロンまではまだ3000万ドル近く余裕がある。セカンドエプロンには入りたくない」
— ジム・ジャクソン [111:03]
ADの4年2億7500万ドル延長を結べば、キーショーン・ジョージやクリバリ、バブ・カリントンの将来の契約時期と重なり、AJデバンサの3年目にも絡んでくるため、組織として今のタイミングでキャップスペースを使うわけにはいかないと指摘した。
ジャクソンはケビン・デュラントが2年前に採った短期契約の手法にも言及し、ADとエージェントのリッチ・ポールが2年契約のような形でワシントンのキャップスペースを空けておく選択肢を検討すべきだと提言した。アリーナスはトレードで雑多なピースを受け取るよりも、キャップスペースが返ってくること自体に価値があると主張した。
「常に何かと引き換えにトレードしなきゃいけないわけじゃないんだよな。なんでみんな『何も返ってこないまま失う』って思い込むのか分からない。キャップが返ってくるんだよ」
— ギルバート・アリーナス [119:58]
ウィザーズにとってはADのモチベーションの高さとトレイ・ヤングとの組み合わせでプレーオフを狙える可能性がある一方、長期的にはAJデバンサを中心としたチーム構築を優先せざるを得ないという、短期と長期のジレンマが浮き彫りになった。
コメント(0 件)
まだコメントはありません。