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Gil's Arena(2026年10月9日配信)でギルバート・アリーナスが語った

シクサーズの守備問題、KATの契約危機、AJディバンサのデビュー——Gil's Arenaが語るNBAプレシーズンの論点

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チームニックスシクサーズウィザーズ

番組ギルズ・アリーナ

Bron's 76ers Looking ELITE, AJ Dybantsa's Wizards Debut & NY'S CONTRACT CRISIS Sets The Arena Off!

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Gil's Arena(2026年10月9日配信)でギルバート・アリーナスがシクサーズのビッグ4、ウィザーズの新トリオ、ニックスの契約問題を語った。

元ウィザーズのジャレッド・ジェフリーズをゲストに迎え、プレシーズン初戦の映像を見ながら約2時間半にわたって議論が展開された。

シクサーズはオフェンスの人材が豊富でもフロントコートの守備に穴がある

シクサーズのプレシーズン初戦では、レブロンが18分で10得点・5アシスト・4リバウンド(フリースロー8/8)、マクシーが14得点、ジェイレン・ブラウンがチーム最多の18得点を記録した。一方でエンビードは6得点・8ターンオーバーと苦しんだ。アリーナスはオフェンス面の心配はしていないと前置きしつつ、問題は4番・5番のディフェンスにあると繰り返した。レブロンはこの年齢でハードなスイッチ守備は厳しく、エンビードは横方向の動きとバーストが失われているためリムプロテクションが期待できないと指摘した。

「フロントコートでスイッチできる選手がいないんだよ。ブロンはこの年齢でハードなスイッチはしないだろう」

— ギルバート・アリーナス [13:12]

ジェフリーズもこの見方に同調し、アリエル・ホークポーティングのアキレス腱負傷でバックアップのビッグマンが不在になった点を強調した。KAT、ヤニス、バムといった相手のビッグマンに対するリムプロテクションがないまま、ファイナルまで勝ち進むのは難しいと述べた。アリーナスはレギュラーシーズンでは強いチームになると認めつつも、最終的にはこの守備の穴が足を引っ張ると結論づけた。

「優勝の話をするなら、問題だと思うのは4番・5番のディフェンスで、ブロンとエンビードが4・5にいて、守備の核がないと思うんだよ」

— ギルバート・アリーナス [43:18]

エンビードは7フッターなのにシーズン途中までダンクできなかった

アリーナスはエンビードのフィジカルの衰えについて踏み込んだ。プレシーズンでの動きが気になると切り出し、昨季は12月の遅い時期まで一度もダンクをしなかったという事実を挙げた。ジョサイア・ジョンソンが「確か1月が最初のダンクだった」と補足すると、アリーナスは7フッターがダンクできないのはかつてのペイント支配力が失われている証拠だと警告した。

「でも彼がプレシーズンにあんな動きしてるのは少し気になる。去年は12月の遅い時期になるまで一度もダンクしなかったし」

— ギルバート・アリーナス [48:32]

さらにアリーナスは、1月が最初のダンクだったと確認されたことを受けて、ロブパスに対するジャンプの判断の遅さやペイントでの爆発力の欠如をまとめて指摘した。

「身長7フィートの選手としてそれは問題だよ。全部足し合わせると、やっぱりそうだよ。ダンクの話だけじゃないし、ロブパスの話だけでもない」

— ギルバート・アリーナス [48:51]

ジェフリーズは「問題は走ることじゃなくて止まることなんだよ。ジャンプじゃなくて着地なんだ」と膝の構造的な問題を指摘した。エンビードが右膝を庇って必ず左足で踏み切る動きを挙げ、方向転換の能力が落ちている点に言及した。アリーナスもかつて自身が膝の怪我から復帰した際にトップスピードでの方向転換ができなくなった経験を重ね、エンビードの現状に危機感を示した。

若手選手に聞けば大半がマックス契約を優勝リングより選ぶ

BJ・エッジコムが5番目のオプションに甘んじるかという話題から、アリーナスは若手選手の本音に切り込んだ。ジェフリーズがまず「ドル記号が見えてるから」と若手がオールスター選出やマックス契約を優先する心理を説明し、アリーナスがそれを受けて断言した。

「チャンピオンシップを取るかマックス選手になれるかのどっちかってなったら、ほとんどの選手は『マックス選手になりたい』って言うよ」

— ギルバート・アリーナス [17:51]

アリーナスはジョー・ジョンソン(キャリア総収入3億ドル)とマヌ・ジノビリ(同1億5000万ドル)を具体例に挙げた。ジノビリは複数の優勝リングを持つが、ジョー・ジョンソンとの収入差は1億5000万ドルにのぼる。チャンピオンシップリングではその差は埋まらないというのがアリーナスの持論で、ジェフリーズも「毎日ジョー・ジョンソンになる」と同意した。エッジコムのような若手が、同期のオールスター選手たちと同じ扱いを受けられない環境で自分を確立しようとする葛藤は避けられないと両者が認めた。

シクサーズの攻撃力はウェンバンヤマすらファウルトラブルに追い込む

一方でアリーナスはシクサーズのオフェンスの破壊力を評価した。プレシーズン初戦で39本のフリースローを獲得した事実を根拠に、ドライブの多い攻撃的な選手がそろっているため、相手をボーナス(ペナルティ)に追い込む力があると主張した。

「相手を全員ペナルティに追い込んでいくから、レフェリーはできるだけホイッスルを我慢しようとするだろうね」

— ギルバート・アリーナス [31:16]

ジェフリーズがウェンバンヤマはそう簡単にファウルトラブルにならないと反論すると、アリーナスは「VJがウィンビーを前にしてリムにインパクト与えられると思ってんの?」と切り返した。だがアリーナスはウェンバンヤマのペイント支配力を高く評価しており、論点はあくまでシクサーズ側の攻撃陣がファウルを引き出す力に集中した。レブロン、マクシー、ブラウン、エッジコム全員がリムにアタックできるため、どのディフェンダーでも長時間コートに立ち続けるのは難しいというのがアリーナスの見立てだった。

AJディバンサはKDと違いオールスター2人がすでにいる

ウィザーズのプレシーズン初戦では、ADが17分で16得点・7リバウンド、トレイ・ヤングが15得点(3P 3/6)、ドラフト1位のAJディバンサが23分で11得点・4スティールを記録し、MSGでニックスに勝利した。ジェフリーズは「3年連続60敗のチームが1年で立て直すのは不可能で、カルチャーの転換には1〜2年かかる」と慎重な見方を示した。

アリーナスはこれに真っ向から反論した。AJは6フィート10のウイングで、OGアヌノビーを簡単にコート中引きずり回していたと指摘し、従来の60敗チームとは状況が違うと主張した。

「普通は60敗して全体1位指名を取っても、そのチームはまだ60敗したチームのままだから。でもAJが入るのは2人のオールスターレベルの選手がいるチームなんだよ」

— ギルバート・アリーナス [58:06]

アリーナスはAJをルーキー時代のケビン・デュラントに重ねた。ただしKDがオクラホマに来た当初はジェフ・グリーンと試行錯誤していた時代があったのに対し、AJにはトレイ・ヤングとADという2人のオールスターが最初からいる点が決定的に違うと述べた。将来的にはウィザーズはAJのチームになると明言し、プレーインは確実、チームの噛み合い次第ではプレーオフも可能と予想した。

「俺はこのウィザーズのチームが好きだよ。チャンピオンシップとは言わないけど、プレーオフ圏かプレーインには確実に入れると思う」

— ギルバート・アリーナス [64:05]

KATへの7700万ドル減額要求は「狂気の沙汰」

ニックスのカール・アンソニー・タウンズが契約延長交渉の膠着に不満を表明した件では、アリーナスが激しくオーナー側を批判した。KATに求められている減額幅は約7700万ドルにのぼり、アリーナスはこれを「世代を超える財産を放棄させること」と表現した。

「7700万ドルは世代を超えた財産だ。それだけの富を諦めろって言うのは狂気の沙汰だよ」

— ギルバート・アリーナス [89:10]

アリーナスの主張は明快だった。オーナーが選手に減額を求めても、その分がファンに還元されることは一切ない。シーズンチケットの値段が下がることもなければ、ポップコーンが安くなることもない。億万長者のオーナーがメディアを通じてファンに「選手がわがまま」と思わせているだけだと力説した。

「カール・アンソニー・タウンズは自分が値するだけの額を1セントたりとも削るべきじゃない。彼はチャンピオンシップへの重要な貢献者だったんだから」

— ギルバート・アリーナス [93:23]

ジェフリーズはフロントオフィスでの経験から仕組みの面を補足した。KATがプレーヤーオプションを行使すればニックスはセカンドエプロンに入り、誰かをトレードせざるを得なくなる。延長の初年度年俸を4800万ドル程度に抑えれば210〜215百万ドル規模の契約になる可能性があるが、それでもKAT側が大幅な減額を受け入れる理由はないと述べた。

ニックスは好スタートを切り、KATとの交渉もいずれ落ち着く

アリーナスは最終的に、ニックスは開幕から好調に始まると予想した。ブランソン、ハート、OGといったベテランが手のかからない選手であること、KAT自身も体を絞って良いコンディションで臨んでいることを理由に挙げた。契約交渉については、2億7600万ドルの満額にはならないものの、双方が妥協点を見つけて落ち着くだろうとの見通しを示した。

「最終的に折り合いがつくよ。2億7600万は厳しいだろうけど、本人もそこまで求めてるわけじゃないかもしれない——まあ求めてはいるだろうけど」

— ギルバート・アリーナス [104:09]

ジェフリーズはKATのプレーヤーオプションが強力な交渉カードになると解説した。オプトインすればニックスのサラリー構造を縛り上げることができ、トレードされたとしても別のチームからマックス契約を得られる立場にある。トレイ・ヤングがアトランタからトレードされた際も、移籍先のチームとエージェントの間で事前に条件が調整されていたと語り、KATも同様に有利な立場にあると述べた。シクサーズの守備問題、ウィザーズの新トリオへの期待、KATの契約危機と、プレシーズン初戦から多くの論点が浮かび上がった回だった。

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