2026年10月17日(土) / 海外一次情報を日本語で、毎朝更新

カリントン、強迫性障害との向き合い方を語る

ウィザーズのカリントンがOCD診断を公表、「怠けずにいられる原動力」と語る

記事化
/ 昨日

チームウィザーズ

練習場で佇むバブ・カリントン
イメージ画像(AI で生成)

ウィザーズのバブ・カリントンが強迫性障害(OCD)の診断を公表し、練習や日常生活への影響、負けが続くチームでの精神的な葛藤について率直に語った。

ワシントン・ウィザーズのガード、バブ・カリントンが自身の強迫性障害(OCD)の診断を公表した。Fadeaway Worldが15日に報じたインタビューの中で、カリントンはOCDが競技生活と日常の両面に及ぼす影響について率直に語っている。

カリントンは叔母も同じ症状を持つといい、「自分は生まれつき整理整頓ができるタイプだと思う。母や姉と比べても、生活の仕方が少し違う」と家族との共通点に触れた。

練習への影響と「怠けない原動力」

OCDは一般に「きれい好き」の代名詞のように使われることがあるが、実際には侵入的な思考(強迫観念)と、それに伴う不安を和らげるための反復行動(強迫行為)を特徴とする精神疾患である。カリントンはこの特性をバスケットボールの練習に結びつけている。

「練習で決められた本数を、決められた方法で決めないとジムを出られない。もしこの特性がなかったら、もっと怠惰になっていたかもしれないし、選手として今ほど意図的にプレーできていなかったと思う」とカリントンは述べた。NBAの過密日程についても「スケジュールが詰まっている日は自分の脳に合っている。むしろそういう日こそ普通だと感じる」と語り、細かく区切られた行動計画がOCDの傾向と相性が良いとの認識を示した。

負けが続くチームでの葛藤

一方で、自分がコントロールできない領域――とりわけチームの勝敗――については苦しみがあると明かした。大学時代に勝つ環境を経験してからウィザーズに加入したカリントンは、「負けるチームにいることは簡単ではない。でも物事を俯瞰で見る力をくれる」と語った。

「1日の中で欲しいだけのドーパミンが得られないこともある。でも信仰と家族が自分を地に足をつけた状態に戻してくれる」と、精神的な支えについても言及している。

21歳のガードが示す成熟

カリントンは昨季、1試合平均10.7得点、3.4リバウンド、4.6アシストを記録した。再建途上のウィザーズにあって主力の一角を担う21歳が、メンタルヘルスの問題を自ら公にすることには意義がある。NBAでは近年、うつ病や依存症について声を上げる選手が増えているが、OCDという診断名を具体的に語る例はまだ少ない。

カリントンは「OCDはただの障害にすぎない。自分は人間であり、信仰も家族も目的もある。それを自分より上に置くことができる」と締めくくった。計画的に思考を整理し、強迫的な衝動を練習の質に転化するという向き合い方は、若い選手の精神的な成熟を示すものといえる。