The Zach Lowe Show が選ぶ「今季最も謎な5チーム」――ペリカンズ、ブレイザーズ、ヒート、ジャズ、ラプターズの行方
The Zach Lowe Show(2026年10月12日配信)でザック・ロウがNBA今季の「最も謎なチーム」を語った。
The Draymond Green Show(2026年10月16日配信)でシェリル・スウープスが語った

The Draymond Green Show(2026年10月16日配信)でドレイモンド・グリーンがWNBAファイナルの展望を語った。
ゲストは4度の優勝と3度のMVPを誇るシェリル・スウープス。ヴァルキリーズ対ドリームのファイナル分析から、選手の母親としての現実、エイジア・ウィルソンのGOAT議論、さらにNBAシーズンのMVP予想まで、81分にわたって幅広い話題を掘り下げた。
グリーンは番組冒頭で「バスケットボールを本当に学びたいならWNBAを観るべきだ」と持論を展開した。NBAではなくWNBAにこそ正しい形でプレーされたバスケットボールがあるという主張に、スウープスも同意した。ただしスウープスは「NBAへの批判ではない」と前置きしたうえで、WNBAの選手はリムより上でプレーする場面が少ないぶん、オフシーズンにシュートフォームやボールハンドリングといった技術を徹底的に磨いていると説明した。
「私たちはリムより上でプレーするわけじゃないから。だからオフシーズンにしっかり時間をかけて、シュートのフォームとか技術とか、ボールハンドリングとか、本当に自分の技を磨いてる」
— シェリル・スウープス [03:50]
スウープスはさらに、WNBAのほうが「5対5のバスケットボール」を観られる傾向があると指摘した。NBAでは1対1や1対3のような個人技に頼る場面が多いのに対し、WNBAではチームとしての連携が目に見える形で展開されるという見方を示した。グリーンもこの意見に強くうなずき、自身が叔母のアネット・ベイバーの影響でWNBA創設初年度から観てきたファンであることを明かした。
「バスケットボールを本当に学びたいなら、プレーの仕方を学びたいなら、バスケットボールの本当のファンダメンタルを学びたいなら、Wを見てください。NBAを見るんじゃなくて」
— ドレイモンド・グリーン [03:31]
両者は「WNBAへの注目を広げるべきだ」という点で一致しており、グリーンの発言はNBAの現役スター選手がWNBAの価値を公に認めた場面として印象に残るやり取りだった。
スウープスはゴールデンステート・ヴァルキリーズとアトランタ・ドリームという2つの新興チームがファイナルに進出したことに興奮を隠さなかった。シーズン開幕前にこのカードを予想した人はほぼいなかったと振り返り、ラスベガス・エイシーズやニューヨーク・リバティが本命視されていた状況を説明した。
「ゴールデンステート・バルキリーズのストーリーライン自体、最速でファイナルに進んだ拡張チームなのよ。それって本当にすごいことだと思う」
— シェリル・スウープス [09:03]
ヴァルキリーズにはエイジア・ウィルソン級のスーパースターはいないが、ナタリー・ナカセHCが他チームでロールプレーヤーだった選手たちをまとめ上げた手腕をスウープスは高く評価した。エクスパンション・ドラフト直後にロスターを見て「優勝争いできるまで時間がかかる」と思ったことを正直に認め、「自分の言葉を食べることになった」と笑った。
「ほとんどの選手がエクスパンションチームだから、他のチームでロール・プレーヤーだった選手ばかりなのよ。ベンチだったり、あまり出場時間がなかったり」
— シェリル・スウープス [16:01]
グリーンもチェイス・センター(通称ヴァルハラ)の雰囲気を絶賛し、2013年にウォリアーズが初めてプレーオフに進出した頃のオラクル・アリーナを思い出すほどの熱気だと語った。試合開始20分前からファンのチャントでウォームアップ中の音楽を消さなければならなかったあの頃の空気と重なるという表現は、ヴァルキリーズが持つ勢いの大きさを物語っていた。
グリーンはシリーズを左右するロールプレーヤーを「スウィングプレーヤー」と呼び、両チームの鍵を握る選手を尋ねた。スウープスはヴァルキリーズ側からキア・ストークス、ティファニー・ヘイズ、シックスウーマン賞のジャネル・サロンの3人を挙げた。ストークスについては「プロになってからWNBAで一番いいシーズン」と評価しつつ、エンジェル・リースのリバウンド力に対抗するのは容易ではないと指摘した。
「ティファニー・ヘイズはロールプレイヤーとは言えないけど、彼女がベンチから出てくると試合の流れが完全に変わると思う。大きな存在になると思うわ、ドレー」
— シェリル・スウープス [23:51]
サロンについてはエイシーズ戦でシュートが不調だった事実を挙げ、ファイナルでは復調が不可欠だと強調した。ドリーム側ではデワナ・ボナーの名前を挙げ、優勝経験を持つベテランがファイナル特有のプレッシャーの中でチームを引っ張れる存在だと断言した。
「修羅場をくぐってきてる、アウェーでも、移動中でも。そう、彼女は優勝経験がある。何が必要かをわかってる」
— シェリル・スウープス [25:39]
グリーンはこの見方に同意し、2015年にウォリアーズが初優勝した際、チーム内で唯一ファイナル経験を持っていたスティーブ・カーHCが練習スケジュールやメディア対応といったコート外の準備を事前に伝えてくれたことが大きな差を生んだと振り返った。両チームのHCもファイナル初出場であるため、ボナーやティファニー・ヘイズのような経験者の存在がより重要になるという見立てだった。
番組中盤では、WNBA選手が母親として競技を続ける現実について深い議論が交わされた。グリーンが「WNBAで母親である選手がほとんど取り上げられない理由」を尋ねると、スウープスは1997年のWNBA創設時に妊娠がわかった当時の体験を明かした。リーグやスポンサーの反応がわからず、妊娠後期まで誰にも言えなかったという。
「試合の途中で早めに戻って、ハーフタイムに授乳して、またコートに戻って、みたいなことをしてたわ。でも自分でやるしかなかった」
— シェリル・スウープス [40:29]
当時はアリーナのロッカールームに母親向けの設備はなく、搾乳したミルクをゲータレードと一緒に普通の冷蔵庫に入れていたとも語った。そこから現在の新CBA(労使協定)への進歩を評価した。
「今の選手たちは新しいCBAで、私たちの時代にはなかったものを手に入れてるじゃないですか。配偶者やパートナー、ナニーのサポートが保証されてて、遠征に同行できるようになってるし、自分専用の部屋も与えられてる」
— シェリル・スウープス [41:34]
グリーンはNBAではステフ・カリーと娘ライリーの姿やアル・ホーフォードが息子を連れている様子が取り上げられてきた一方、WNBAではそうした場面が少ないと指摘した。選手の人間的な側面を見せることが、ファンからの理解やグレース(寛容さ)につながるという考えを示し、スウープスも強く同意した。
スウープスは現役で自分に最も似ている選手としてシカゴ・スカイのリキア・ジャクソンを挙げた。ディフェンス、3レベルスコアリング、アスレティシズムが共通しており、今シーズン怪我がなければシカゴはプレーオフに進出していたと断言した。
話題がエイジア・ウィルソンのGOAT(史上最高の選手)議論に移ると、スウープスは5度のMVPを獲得しながらまだ全盛期にあるウィルソンの凄みを認めつつも、異なる世代の比較は公平ではないという立場をとった。WNBAでプレーする機会がなかったシェリル・ミラーのような選手もいることを理由に挙げた。
「異なる世代を比較するのが公平かどうか、私には分からないんですよね」
— シェリル・スウープス [59:13]
グリーンも「時代の違いはGOAT論争では常に厄介な問題」と同意した。スウープスは「GOATの一人か?」という問いなら「絶対にそう」と答えられるとし、マウントラッシュモア(4人の偉大な選手を選ぶ定番の問い)でも誰かが必ずはずれてしまう難しさを語った。ウィルソンのオフシーズンの過ごし方については、海外リーグに行かず休養とトレーニングに充てる姿勢が成功の要因だと分析し、グリーンも「5度のMVPが証明している」と評価した。
NBAの話題に移ると、グリーンはまずロケッツについてフレッド・バンブリートの復帰が大きいと指摘した。昨季はポイントガードでありチームのリーダーであるバンブリートの欠場が致命的だったと述べ、どのチームからもポイントガードを引き抜けば機能不全に陥ると強調した。
「一緒にプレーするために集めたメンツがまだ一緒にプレーできてないんだよ」
— ドレイモンド・グリーン [63:28]
続いてスウープスから76ersの展望を聞かれたグリーンは、紙の上では強力だがピースのかみ合わせに大きな不安があると分析した。タイリース・マクシーのドライブはジョエル・エンビードがいないときにペイントが空いて最も効果的になるが、エンビードの出場が「5試合出て4試合休んで」のようなパターンだとケミストリーの構築が極めて難しくなると説明した。ジェイレン・ブラウンとマクシーのプレースタイルがまったく異なるため「1Aと1B」の共存は難しいとも述べた。ケビン・デュラントがウォリアーズに加入した際はステフ・カリーと得点パターンが似ていたため何も変える必要がなかったが、76ersでは「ナンバーワン」が入れ替わるたびに周囲の選手も考え方を切り替えなければならないという違いを指摘した。
「だからシクサーズはすごく良くなって優勝することもできると思う。でも幅があるよ。本当にいい成績を残して優勝することもできるし、1回戦負けもある」
— ドレイモンド・グリーン [70:37]
レギュラーシーズンはタレント量で勝てるが、プレーオフではマッチアップ次第で1回戦敗退もあり得る広いレンジの結果を予想した。
スウープスに「ウォリアーズは今年プレーオフに行けるか」と問われたグリーンは、行けると信じていると答えつつも、現実的な懸念を率直に語った。ジミー・バトラー、モーゼス・ムーディー、ポルジンギスという予定先発5人のうち3人がすでに離脱している状況を挙げた。
「予想していた上位5人のうち3人が離脱してる状態で、BPとヤシュコはいるけど、契約の構成から見たスターター5人のうち3人がいない」
— ドレイモンド・グリーン [75:22]
残りのメンバーで離脱中の選手たちが復帰するまで踏ん張れるかが最大のポイントだと述べた。ヒートのクレイ・トンプソンとヤニス・アデトクンボの組み合わせについては、ヤニスがキャリア初期のような積極的なパサーに徹すればクレイのシューティングが最大限活きると評価した。一方でクレイは37歳手前で2度の大怪我を経験しており「毎晩、体が同じように動くわけじゃない」と現実的な見方も添えた。
番組の締めくくりで、スウープスはNBAファイナル予想として前年王者のニックスを外せないとしつつ、大型補強のかみ合わせが未知数だと述べた。サンアントニオはウェンバンヤマの成長で毎年良くなると言及し、地元ヒューストン・ロケッツもバンブリートの復帰で改善すると期待を示した。
グリーンは今季のMVP予想としてウェンバンヤマを指名した。
「守備での影響力と攻撃での影響力を考えたら、今年MVPを阻むものがあるとしたらケガだけだと思う。それ以外なら彼がMVPを獲ると思う」
— ドレイモンド・グリーン [78:02]
スウープスが「年間最優秀守備選手賞も獲る?」と聞くとグリーンは「1000パーセント」と即答し、MVPと最優秀守備選手賞の同時受賞を予想した。昨季終盤にウェンバンヤマがすごい勢いで追い上げていた流れに触れ、今季はその延長線上で両方を手にするという見立てを示した。スウープスも「文句なし」と同意し、番組は終了した。
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