ナゲッツ練習公開取材──プレシーズンの競争と新戦力の適応
Denver Nuggets インタビュー(2026年10月9日配信)でナゲッツの選手とデイビッド・アデルマンHCがプレシーズンの現状を語った。
ナゲッツのインタビュー(2026年10月15日)でトレヴォン・ブラジルが語った

Denver Nuggets インタビュー(2026年10月15日配信)でデイビッド・アデルマンがクリッパーズ戦後の会見に応じた。
トレヴォン・ブラジルの成長、ジュリアン・ストロザーの負傷、ニコラ・ヨキッチのファウルトラブルなどが話題に上り、ブラジル本人もロスターでの役割について語った。
会見の冒頭で記者からジュリアン・ストロザーの状態を問われたアデルマンは、左膝の怪我であること、翌朝にMRIを撮る予定であることを明かした。詳しい情報はまだないとしつつも、夏の間ずっと懸命にトレーニングを積んできた選手だけに心が痛むと率直な心情を口にした。
「もちろん、誰かが怪我をするのは辛いですよ。夏中ずっと一生懸命やってきた選手ですからね。だから、まあ、最善を祈るしかないです」
— デイビッド・アデルマン [00:03]
アデルマンは「最善を期待している」と繰り返したが、具体的な復帰見通しには言及しなかった。プレシーズンは残り1試合で金曜日に最終戦を控えており、MRIの結果次第ではレギュラーシーズンの開幕に影響する可能性がある。ナゲッツにとってプレシーズン終盤の痛手となりかねない状況で、アデルマンは「気の毒に思います」と言葉を添えた。同じ会見の中でアデルマンはチーム全体の課題にも触れ、プレシーズンを通じてシュートの質には満足しているものの、この試合ではパスが雑でターンオーバーが多かったこと、トランジションディフェンスがまだ改善途上にあることを認めた。一方で、エグジビット10契約の選手やGリーグ行きの選手にも出場機会を与えられたことは良かったと総括した。
アデルマンが最も熱を込めて語ったのがトレヴォン・ブラジルの変化だった。記者から「今夜のブラジルのプレーから何を感じたか」と聞かれたアデルマンは、ブラジルが「今夜初めてNBAレベルの走りを見せた」と評価した。大学では才能があるため80%の力で走っても通用したが、NBAではそうはいかないという文脈で、リムに向かって全力でダッシュする姿勢にインパクトがあったと語った。
「NBAレベルの走りという意味で、リムに向かって全力でダッシュするやつです。大学では才能があるから80%の力で走っても十分やれる。でもここはNBAです」
— デイビッド・アデルマン [01:13]
さらにアデルマンは、ブラジルの姿勢の変化にも触れた。記者から「試合のスピードに慣れてきたか」と問われると、以前は自分がコートから消えれば良いことが起きると考えて引いてしまう場面があったが、この試合では自ら仕掛ける「アグレッサー」になれていたと指摘した。オープンになったときに自信を持ってキャッチ&シュートを打てていた点を高く評価し、シュートを断ってドライブに逃げるとNBAでは悪いポゼッションになると付け加えた。
「自信を持ってキャッチ&シュートを打たなきゃいけない。シュートを断ってドライブしようとしたら、NBAでは悪いポゼッションになってしまう、それは自分のせいだ」
— デイビッド・アデルマン [01:44]
走力と判断力の両面で一段上がったことが、この夜のブラジルの評価を押し上げた。アデルマンは「TBのプレーを見られて良かったです」と締めくくった。
ブラジル本人も取材に応じ、キャンプ開始から約2週間半で最も学んだことにスペーシングを挙げた。大学時代はとにかくリムに向かって走ってアリウープをもらうだけでよかったが、NBAではコートのどこに走るかに目的が必要だと説明した。アデルマンから毎日スペーシングについて指導を受けていることも明かし、日々の積み重ねが試合での変化につながっていることがうかがえた。
「ただコートを走り回るんじゃなくて、どこに走るかを理解する、走る目的を持つということで、確実に助けになっています。DAにも毎日言われていますし」
— トレヴォン・ブラジル [03:21]
アデルマンから「それは自信の問題か」と直接聞かれた場面では、ブラジルはきっぱりと否定した。大学とNBAのスペースの使い方の違いを具体的に説明し、単純に覚える過程だと答えた。
「いや、自信の問題じゃないです。単純にコートのどこに走ればいいか覚えることです。大学とは違いますからね」
— トレヴォン・ブラジル [03:39]
ブラジルの言葉からは、NBAの戦術を吸収する真っ最中であること、そしてその過程をメンタルの問題と混同していない冷静さが伝わった。
試合中にヨキッチからアリウープパスを受けてダンクを決めた場面について聞かれたブラジルは、アーロン・ゴードンがいつもやっているバックドアカットを意識していたと明かした。ファーストユニットのシステムに溶け込もうとする意識がそのプレーにつながったと語った。
「アーロン・ゴードンがああいうバックドアカットをいつもやっているのを見ていたので、ヨキッチがどういうプレーを好きか、あのファーストユニットがどういうプレーをするかに合わせようと思っていました」
— トレヴォン・ブラジル [04:10]
先輩の動きを観察し、自分のプレーに取り入れる姿勢は、アデルマンが評価した「目的を持って走る」という成長とも一致する。タイアス・ジョーンズについてもコート内外でリーダーシップを発揮しており、多くのことを教わっていると感謝の言葉を述べた。
「コートの内外でこのリーグについていろいろと教えてくれていて、本当に助けてもらっています。ベテランとしての存在感がありますね」
— トレヴォン・ブラジル [04:29]
ヨキッチのパスセンスを生かすカット、ゴードンの動きの模倣、ジョーンズからの助言。ブラジルがナゲッツのシステムに溶け込もうとする意識は、複数の先輩から具体的に学ぶ形で表れていた。
会見の終盤、ロスターでどう即戦力として貢献できるかを問われたブラジルは、オープンショットを決められること、ディフェンスで積極的にプレッシャーをかけられること、そしてスペーシングに貢献できることを挙げた。
「オープンのシュートを打てますし、ディフェンスでも積極的にプレッシャーをかけられます。スペーシングにも貢献できます。このチームを助けられる方法はたくさんあると思います」
— トレヴォン・ブラジル [05:44]
良い試合の後でも「次の試合でもまたやり続けなきゃいけない」と浮つかない姿勢を見せたブラジル。プレシーズン最終戦に向けては「毎試合ごとにゲームの感覚をより掴んでいくこと」を目標に掲げた。アデルマンが称賛した全力疾走と、ブラジル自身が語ったスペーシングの学習。この2つが噛み合えば、ナゲッツのローテーション争いに食い込む可能性が見えてくる。
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