カニンガムがピストンズの過小評価に不満、「正当な評価を受けていない」と主張
昨季イースタン・カンファレンス首位の60勝を挙げたデトロイト・ピストンズだが、2026-27シーズンの前評判は低い。ケイド・カニンガムがメディア対応で過小評価への不満を語った。
ピストンズのインタビュー(2026年10月4日)でジェイレン・デュレンが語った
チームピストンズ
Detroit Pistons インタビュー(2026年10月4日配信)でジェイレン・デュレンがエクステンション契約についての思いを語った。
プレドラフトからデトロイトを第一希望としていたこと、夏の間に飛び交った噂への反論、交渉を経て得た精神的な成長、そして今季に向けた意気込みまで、約16分にわたって本人の口から明かされた。
デュレンはまず、ドラフト前のワークアウトの経緯を振り返った。ワークアウトはデトロイトが最初で、その後OKC、サンアントニオ、ポートランドと計4チームを回ったが、最初のデトロイトで「ここにいたい」と感じたという。当時のデトロイトはチーム成績が低迷していたにもかかわらず、組織全体の雰囲気に惹かれたと説明した。
「ワークアウトが終わった後、エージェントにここにいたいと伝えました。ここが自分の居場所だと感じたし、一番落ち着けた場所でした」
— ジェイレン・デュレン [01:46]
選手だけでなく組織全体に感じた「家族のような雰囲気、チームワーク、仕事への姿勢」が決め手だったと語り、ドラフトの夜にロッタリーで順位を上げて指名してくれたトロイ・ウィーバー、トム・ゴアーズ、ケイシーHCへの感謝も述べた。一方で、この夏に自身の名前を巡って飛び交った噂や誤った情報が「キャラクターや大切にしているものまで傷つけ始めるほどだった」と明かし、プロアスリートである前に息子であり兄であり弟であり、メンターでありリーダーであるという自負を強調した。
「メディアの方々に対して自分から話したり、これまで出回ったことについて何かコメントしたことは一度もありません。なので、あれらはすべて噂として受け取っていただいて構いません」
— ジェイレン・デュレン [04:00]
デュレンは出回った情報のすべてを自分の発言ではないと明確に否定した。
契約交渉の経緯について、デュレンは率直に振り返った。エクステンションの交渉は自分が望んでいたよりも、また組織にとっても長引いたと認めた上で、チームにはチームの仕事があり、自分のエージェンシーにも双方にとって最良の結果を出す仕事があると整理した。
「まず伝えておきたいのは、このプロセスは誰もが望んでいた以上に長引いてしまったということです。僕が望んでいたより長かった。組織にとっても長かったと思います」
— ジェイレン・デュレン [04:00]
契約がまとまった今の心境を聞かれると「安堵と興奮」という言葉を選んだ。交渉中は自分が矢面に立つ一方で、家族も同じ状況を経験していたことを明かした。周囲があれこれ話す内容は家族の耳にも届いており、面と向かっては深刻に受け止めていないように見せてくれていたが、影響があったことは分かっていたという。
「家族も同じようにこの状況を経験しているんです。彼らも聞こえているんです。面と向かって話してくれたり、僕の前では深刻に受け止めていないように見せてくれるけど、彼らも聞こえている」
— ジェイレン・デュレン [06:32]
契約が終わったことで家族がふたたび「普通に応援して夢を支えることに集中できる」と安堵を口にした。
昨シーズンについて、デュレンはキャリアのハイライトもあれば最も苦しい瞬間もあったと率直に認めた。その不満や怒りのエネルギーを「自分を磨くことに使うことを学んだ」と語り、技術面・メンタル面を含むあらゆる面での向上に注いだと説明した。
夏にSNSや公の場から距離を置いた理由は「頭を整理するため」だった。ただ、沈黙したことで周囲が好き勝手にイメージを作り上げる結果になったことも認識していた。
「沈黙がかえってノイズを生み出してしまったというか、人々が僕について好き勝手なことを言い、自分の好きなようにイメージを作り上げ、何でも言える状況になってしまいました」
— ジェイレン・デュレン [02:49]
それでもデュレンは、すべての経験には意味があると信じているとし、良いことも悪いことも乗り越えることで「これからなっていく自分という人間が形作られていく」と前向きに捉えていた。交渉についても「大きな金額の交渉であり、不満を持つなんてあり得ない」と述べ、ビジネスとしてのNBAの仕組みを学ぶ機会になったとまとめた。
「メンタルを鍛えて、ゲームのビジネス面への知識を深めることができ、それが本当に自分のためになりました。より良い人間に、より良い男に、そしてより良い選手になって出てこられたと感じています」
— ジェイレン・デュレン [08:19]
夏の間のチームメイトやコーチとのやり取りについても詳しく語った。ケイド・カニンガム(デュース)とビッカースタッフHC(JB)がそれぞれ連絡を取り続けてくれたという。その内容はバスケの話にとどまらず、「家族は元気か」「体の調子は」「気持ちは大丈夫か」といった、純粋にお互いの状態を気にかけ合うものだった。
「プレッシャーをかけたり、何かを説得しようとしたり、内情を探ろうとするものでは全然なくて、純粋にお互いの様子を気にかけ合う感じでした」
— ジェイレン・デュレン [11:03]
デュレンはカニンガムとはコートの外でもバスケを超えた関係を築いてきたと説明し、ビッカースタッフHCとも在任2年ほどの短い期間ながら「特別な絆」と「男同士としての理解」が生まれていると語った。交渉中に孤立することなく、チームの中核から精神面で支えられていたことがうかがえた。
オフの補強について聞かれると、トーリー・プリンスのシューティング、アイザイア・ジョー、ジョン・コリンズの加入にワクワクしていると答えた。数日前から一緒に動き始めて少しずつ互いを知れており、チームのポテンシャルがさらに広がったと手応えを語った。
一方で、アイザイア・スチュワート(スチュ)とトバイアス・ハリス(トード)の退団は「きつかった」と率直に認めた。
「スチュとトードを失ったのはきつかった。ビジネスとしての現実で、みんなそれを受け入れるしかないんですが、あの二人はもう兄弟みたいな存在で、トバイアスは兄貴みたいなもので」
— ジェイレン・デュレン [12:44]
リーダーシップの穴を問われると、デュレンはチームの文化そのものに自信を見せた。ビッカースタッフHCが作る文化のもとでは「一人が全部引っ張るというより、みんなが何を目指しているかを理解している」と述べ、アイザイア・ジョーがチャンピオンシップチームの一員だったこと、ジョン・コリンズが何年もリーグにいるベテランであることも挙げ、経験値を補える顔ぶれだと評価した。
今季に向けた具体的な取り組みとして、シュートのメカニクスの修正、体づくり、ピック&ロールからの素早い展開を挙げた。攻守両面で「ゲーム全体としてより良いプレーヤーになる」ことを目指し、特定の一面だけではなくオールラウンドな向上に取り組んできたという。
特に見せたいプレーを聞かれると、自分でショットを作り出す力、ピック&ロールディフェンス、高いレベルでのリムプロテクトを挙げた上で、最も大切にしている考えを語った。
「バーサタイルな存在として、いろんな使い方ができるポジションに自分を置いておきたいので、一つの枠やポジションに縛られなくていいようにしたい。コーチにとっても、チームメイトにとっても、何でも使えるツールでありたい」
— ジェイレン・デュレン [15:28]
「一生デトロイト・ピストンズの選手でいたい」と繰り返したデュレン。交渉の長期化で揺らいだように見えた関係は、本人の言葉を聞く限り、むしろ強固になって戻ってきた印象を受けた。
ジェイレン・デュレン「デトロイトでキャリアを終えたい」――エクステンション契約の舞台裏を語るこの記事
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